たてただけ

三日坊主にすらなれない

私的ランキング2019 映画編

 正直今年は全く観れてなくて記事にするか迷ったんですけど、思えばめぼしいもの11個くらいしか観てなかった2016年も「ランキング!!!!!」つってやってたので、気にせず書くこととします。

 映画は20位からとします。

 

20.女王陛下のお気に入り

満ち満ちた宮殿で日々を送ろうとも満たされない女たちが、各々の「幸せ」を探る物語。
しかしその道に茨を敷き詰めあうのは、他でもない彼女たち同士。

建物も衣装も、とんでもなく華やかで美しく、視覚的に楽しくて没入してしまうけど、美しい側面だけじゃなく、泥や汚れ、最下層の醜さもまざまざと描写。
そして当時に照らし合わせて、夜がちゃんと「暗い」、いやもはや「黒」。廊下でさえも灯火の周りはなにも見えない。ソワソワさせるようなこの暗がりを利用した展開もまた面白い。

アン女王の時代だったからか、現代にアダプトしてるからか、3人は各々違う「強さ」を持つ。
アビゲイルとサラの2人は似たところにいるけども、やはりこの違いがそれぞれの行動を変えていく。そして持ちかたが変わっていって…
その2人の中心にいるのは、しかしとても中心にいちゃいけないようなわがまま王女。本能がまま、二転三転ヒステリック。オリヴィア・コールマンの怪演に釘付け。

そしてその周りにいる男の頑張りには目も向けられないのだ…

あとやはりチェックしておきたいのはランティモスの動物使い。今回最も重要なのはウサギだった。彼らのイノセンスさと人間の欲深さ・罪深さの対比は、最後の最後に非常に色濃く現れる。
でもウサギって死ぬまで発情期って言われてる、そして死ぬまで発情期なのはウサギと人間だけとも。つまり「上っ面の美しさの下に何を考えているのかは分からない」ってこと。
そしてそれを最初から分かっていて行動していたのは誰なのか。その人が放ったあの言葉は忘れがたい名台詞。

美しくそして醜い宮殿の諍い…なんて内輪っぽい話だけど、よくよく考えたらガッツリ国の行く末を巻き込む話だったりするぜ!
さあ、ご賞味あれ。

 

19.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

喜怒哀楽が交錯するハリウッドの日常と、ヒリヒリするヒッピーとのニアミスと共に「あの日」へ向かうお伽話。
かつ、タランティーノによるハリウッドという「街」へのラブレター

冴えない中年俳優演技冴え渡るレオ&とにかくかっけぇブラピの黄金コンビがたまらん!
そしてマーゴット・ロビーシャロン・テートはただただ尊かった。自分が出た映画を観に行くシークエンスはキュートでファニーでニヤケを隠せない。

特に「映画を観るシャロン・テートを正面から観る俺たち観客」いうなんとも不思議な状況には笑っちゃうとともにその後のことを思うと感傷的にもなってしまう。俺はあの時間違いなくマーゴット・ロビーと目が合っていた。

随所で挿入される当時の作品「っぽい」映像は、登場人物とともに観客を楽しませながらも1969年に誘ってくれた。劇中レオが出演した西部劇も含めて、もうタランティーノの愛が込められまくり。彼の骨の髄まで染み込んだムービーフリークっぷりを堪能させられる159分間だった。

しかしなんといってもこの作品はブラピである。久々に一挙手一投足すべてがかっけぇヤツを見た。

ハイウェイをかっ飛ばすブラピ、レオと笑ってるブラピ、愛犬と戯れるブラピ、ヒッピー娘を優しく窘めるブラピ、ハイになってるブラピ、旧友に接するブラピ、そして容赦ない暴力を振るうブラピ!最高のイケおじだった。

この世界の片隅に」が挙げられてるのとてもよくわかるけど、個人的にそれよりも想起されたのは「12話構成の日常系アニメ」

当時の空気感に拠ったすべてが味わい深い作品。
ちゃんととんでもない笑いどころを用意しているのは流石。

さぁ、あの日の「夢の街」を覗いてみよう。

 

18.サスペリア

リビルドされた「狂気」。

アーティスティックに吹っ切れてる作品大好きだわ。正直何度も見返したいとは思わない。明らかな狂気。

グァダニーノの画的センスと、「わけわからんこと起きてる」って幻想性・不可解さが高次元でミックスされたやべー作品。
第1幕のパトリシアが博士の部屋に入るまでの省略描写がめちゃくちゃテキパキしつつも丁寧だったように、大元はめちゃくちゃしっかりしてる。それだけに壊れっぷりが如実に浮かび上がる。
「あれ、ちょっとおかしいな?」が積み重なってドライブしていく感じ。

ティルダが3役やってるのは知ってたけど、予想だにしないところでやってた…

 

17.Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly

作品中幾度となく「これは大変なことになったねえ^^」、「こりゃおしまいだあ^^」と思ったが、それをどんどん塗り替えていく。全てを絶望へと叩き落とす悪趣味が過ぎるシナリオをufoの凄まじい画とともに叩きつけられた。

何よりこの作品でシナリオに勝るとも劣らぬ力強さを見せたのはufotableの画力。今作は「静」の画が異次元の境地に達している。
あと主題歌なんだが、Aimerさんの四つ打ち曲はあまりにも彼女の繊細な歌声と相対しているようで好きじゃなかった。しかしなるほど、この作品のためにやっていたのか!とすら思ってしまった。

三部作の2作目はそのシリーズの方向性や評価を決定しうる超重要な位置付けに得てしてなるのだが、須藤監督は我々に最高のアンサーを提示してみせたのではないだろうか。1章で上げに上げたハードルを悠々と超えてみせてくれた圧巻の出来。

さてこの先に何があるのか。「春」が待ち遠しい。

 

16.アベンジャーズ/エンドゲーム

MCUを愛し続けた全ての人々のための作品

SWの件を見ると、ファンの要求に応えながら価値観をアップデートさせていくのって大変なんだなあ・・・って。

まああのシーン以降からはガチ泣きしたし、ナターシャの扱い以外での不満は一切無いんですけど、JGやスパイディを巡る鼠の態度はクソほど気に入らないっすね。

外野のノイズで評価が下がってしまうのはとても辛い話ですけど。

 

15.岬の兄妹

自分が今まで見た作品の中で最もどん底の貧困
あまりに底も底すぎて、自分たちは「貧困ポルノ」として「こうはなりたくないね」なんていって消費して満足してるんじゃないかと、その心理を暴く働きをしてみせる。
そして改めて「なぜこういった作品が作られ、世に放たれていくのか?」を考えなければならないと、強く感じさせる。


兄妹の状況とともに、映るシーンの昼夜や空模様が明らかに変わっていて、それが最後まで徹底されている。どん底の夜に一線を越えてから、どんどんと明るくなっていく兄妹の視界。やってることは最悪。なのにそこには大きな「幸福」を感じる。
でもその明るい「希望」はただの搾取なんだよなあ…と冷静になって思う。まさに「弱い者たちが夕暮れ、更に弱い者を叩く」

倫理の外で無垢であり続ける真理子。

彼女を世界の残酷さを守るために、それを一手に受ける良夫。この良夫が善人であろうとしない、世の穢れに蝕まれたクズなのがとても良いんだ。

桜舞い散るような画や逆光の港と、非常に美しく印象的な画、そして最終シーン。

この作品が放たれたことによって、これから先、生半可な貧困描写は許されなくなってしまった、とすら感じる。
力強すぎる処女作。

 

14.パラサイト 半地下の家族

笑っちゃうほど滑稽な計画、笑っちゃうほど悲惨な格差。
世界共通のテーマ「格差」を描く作品に、またひとつ傑作誕生。
しかもそれがめちゃくちゃに「笑える」んだから凄い…エンタメ性十二分。

ことあるごとに映し出される「上下」のメタファーは、表面的にはめちゃくちゃに滑稽だったりするのに、明らかに根深い「格差」の影が横たわる。めちゃくちゃに胸が痛くなる…のに笑っちゃう。
しかし笑っちゃうとは言いつつも、細かい小道具にもその影を感じられるし、そのマインドに一度なってしまうと「あれもこれも…」としつこいほどに考えられてしまって、本当に苦しい。でもこの無意識のうちに顕現されるものこそが、格差の「象徴」

「この映画が描きたいのは『対立』ではなく、『問いかけ』なんです」
そう主演ソン・ガンホが語る意味を深く考えたい。

 

13.ブラック・クランズマン

潜入捜査のヒヤヒヤ・ワクワク感はもちろん、スパイク・リーが伝えたいこともしっかりと詰まった、骨太かつ「待ったなしだぞ、お前はどう思う?」と容赦なく問題提起をしてくる作品。

デンゼル息子演じるロンとKKKの電話シーンはもはやコメディ。黒人の口からとんでもない罵詈雑言が飛び出すのもビジュアル的に強烈だし、KKKの持つ黒人差別の理由をどんどん看破していく様は痛快だった。
しかしその一方で対面シーンはひとつ狂うと一気にまずくなりそうなヒヤヒヤ感が充満、そこにあまりにも危ういKKKの思想が重なり異様な雰囲気になっていた。
そんな中でアダム・ドライバーの大人しそうな顔から繰り出されるヤベー発言のギャップ。でもそもそも支部リーダーのウォルターが頭良さそうで気の大きくない典型的インテリな印象だったし、逆に彼の存在こそが、そんな人も黒人差別に傾倒しているのか、という哀れみと恐ろしさを感じさせた。
その一方でちゃんと、もはや「アイコン的」にいたポール・ウォルター・ハウザーが演じたアイヴァンホー。彼の無学でデブで…っていう救いようのないアホ演技は「アイ、トーニャ」に続いて最高なんだけど、そんなどうしようもない奴の唯一の拠り所になっているのがこの「団体」なのだと思うと素直に笑うことは到底出来ない。
彼らが射撃練習に使う的。それ自体は想像に難くなかったが、撮影時のエピソードを聞いて非常に恐ろしく感じた。

物語的には一応の完結を迎えるのだが、しかし今なお「憎悪」は終わってくれなかった、終わっていない
銃を構える人、犠牲となる人、肌の色の問題なんて「悪い意味で」消え去ってるんだ。
身勝手なイデオロギーが交差しまくる、もはや「カオス」でしかない現代をスパイク・リーは容赦なく記録し、そして突きつけて「作品」自体は終わる。
しかし作中で起こってること、今でもなーんにも解決してないよね?
作品的に綺麗じゃないという意見ももっとも。でも序盤パートで黒人活動家クワメ・トゥーレの演説をしつこいくらいに垂れ流ししたのを見れば、この最後の「実録」を入れるのは必然だ。

ロンとフリップのようなヒーローはいないのか、それともこの映画を観たそれぞれが2人の努力の火が十字架に引火せぬように灯し続けるのか。今一度考えなくてはならない。

 

12.ある少年の告白

信じ難いような人道を踏み外した行為をしても、「彼ら」はいとも容易く「神の子に戻ろう」と口にする。
極まったキリスト教(つっても宗派によるんだが)はカルトでしかないってのは「ウィッカーマン」でも描写されていたが、この問題がまさに今現在のアメリカで起こり続けているという事実壮絶。

あの狂った空間が結果として彼の才能を「開花」、というより「解放」させることに繋がったことで、青年の成長譚としても成立させる見事な構成。
回想の入りかたもなかなかにスムーズでスマート。

そして「教え」に狂ったセラピストを監督自らが演じているのが凄まじい。表現したいことと逆行した思想を持つ役を演じるなんて、相当に頭の切り替えも回転も出来る人なんだなと。
そして終盤のラッセル・クロウの名演には涙。「父」としての顔が強いけど「聖職者」として守らねばならぬものとの葛藤もあり…複雑な思いで噛み締める一語一句の演技。
ただ一方で、「抑圧」の対象がLGBTだけじゃないことをある展開で鋭く指摘している。

最後の最後に示されるあまりに恐ろしい事実には鳥肌。

原作の回想録が出版されてもなお、「矯正」施設に子を入れる親は大勢いる。
何のために親は子をこんなところに入れるの?その親心の根っこはなに?
主人公の父親はいつもはフォードのディーラー、日曜は牧師と、まさに「田舎の成功者」だった。この設定には間違いなく示唆するものがある。

しかしこの話も「いくつもある"真実"のうちのひとつ」であることを忘れちゃいけない。
この作品を受けて我々がすべきは、内容全てを鵜呑みにして、同性愛「矯正」施設を人権に反する!と糾弾する(ことも必要かもしれないが、それ)よりも、大切な人同士で、それぞれが抱える問題を受け容れ、支え合っていくことなのではないだろうか。

 

11.ハウス・ジャック・ビルト

 

フェーイム!!!!!

殺人鬼ジャックの深き深き闇へと潜る2時間半。

 

倫理観を一線また一線と飛び越えていく様が最初はとても痛快に映るし、実際に笑い所もあったり。

でもそう思えるのは表面的な行動だからこそであって、ジャックの内側まで見え始めてからはどんどんと深みに嵌められていく「笑えない」感覚。

そう、犯罪自体のグロテスクぶりよりも、シリアルキラー・ジャックの深層心理へとどんどんと深く深く潜航していくことがこの作品の妙なのだ。

 

それはもう「映画は映画」とちゃんと思って臨まないと到底受け入れられない描写だった。そう思わせた章で更にヤバいことをやってのけるのはもう「流石」だなとしか。

でも一方で「シリアルキラーの心情を綴るのであればそれくらいの覚悟を持たないとだろ」というLVTの作品に対する誠実さもまた感じる。

そしてその「受け入れがたい描写」の時から、最初のジャックからどんどんかけ離れていくのも印象的だった。

所々に監督自身の信条も垣間見えたりしたりしてメタ的なスリリングさすら。

 

シリアルキラーを色モノと規定してファニーに描いて「グロいっとく?」、みたいなのじゃなくて、「本気でシリアルキラーの気持ちを分かろうとする」スタンスで、グロはそのうちの過程でしかないからこそ、尋常じゃなくヤバイのだ。

 

場内に残った観客全てを「向こう側」へと連れて行く、「ゾッとするほど魅力的」な危険すぎる作品。

 

さて、トップ10。

 

10.バーニング 劇場版

覚悟はしていたが、やっぱりおっもい。そしてふっかい。

サスペンスらしくヒリヒリするシーンもあるが、何が真実か偽りかこそが主題。謎が永遠に残されていくむず痒さと共に一旦の「結末」を見せられるが、何一つとして心は晴れない
ヘミの住むワンルームの窓が北側にしかなくて、塔から反射した時しか当たらない状況が、もうそのままこの作品を表現しているよう。本当にジメーーーーーっとしてるけど、非常に美しく鮮烈なショットもまた映る。田舎の風景はプライスレス。
ジョンスとベンの鏡っぷりも辛いけど、ヘミのピュアっぷりがまた輪をかけて辛い。
ジョンスがクラブでボケーーーッとしてたのには笑ってしまった。

終盤にジョンスが言うある言葉。それこそが、そのままこの作品であり「現代」。

 

9.キャプテン・マーベル

MCUがまた「最高傑作」を更新

歪さも全て受け止めて人は「ヒーロー」と成る」というテーマは、第1作「アイアンマン」から連綿と受け継がれてきた精神であり、まさしく「マーベル」の名を冠すに相応しい。

序盤の敵地潜入はTPSのマルチプレイを彷彿、OWのウィドウっぽいキャラもいるから尚更ゲームの立ち回りっぽい。
そしてあからさまにスターウォーズとスーパーマン
そこそこの役職なのに悲哀が伝わる中年男性役として、メンデルソーンは完全に定着したんではないか。
ある決定的な展開のところでIMAX幅から通常幅に変わったのは面白い演出だった。
シリアスな音楽を流せるような展開で当時のナンバーをチョイスするセンス最高。
スクラルのお茶目な感じは憎めない。
そして今までのファンへの目配せと「優越感」も欠かさない。

女性ヒーローだとかヒロインだとかそういうアレの境地を、MCUはとっくに超えてる。だからこそ、最後の「キャロル」の選択はたまらない。ってかキャロルの幼少期かわいすぎ。

改めて示そう、これがMCUです」と宣言する作品を集大成のひとつ前に置いたファイギはやっぱり凄い。
新たなMCU入門編になること間違いなし。

冒頭から泣いた。

 

8.プロメア

トリガー×中島かずきがまたもやとんでもねぇデカい花火をブチ上げた!

果てしなくポップな色遣い(「スピードレーサー」みたいな気持ち悪くなるまでの極彩色ではない)の都市で繰り広げられるのは古典的なまでの「X-Men」なのだが、そこに火消し第一主義のバカことガロが絡むことでたちまちお祭りになっていく!

序盤にブチ立てる「一部の人が突然変異して火を吹き始めてアポカリプス起きました!!!」という設定の清々しいまでの無理さ。フィクションってこういうとんでもねぇ大嘘をつかれると、もうノリノリにならざるを得ない。「おっ、こいつぁ大きく出たねぇ!やるねぇ旦那!」って感じで。

今作はなんといっても堺雅人さんの使い方が大正解すぎる。制作側も本人も「堺雅人」というキャラクターをしっかりと理解しているからこそのクレイというキャラクター。私たちを弄ぶかのように本人と役の淡い境界を行ったり来たりする様はメタ的にもめちゃくちゃ面白い。でもまず大前提としてメタ視点を描いても観客に許されるレベルの名優だということと、それが声だけの演技になっても変わらなかったのは本当に凄いと改めて感じる。いつ倍返しされるのかと気が気でなかったが、もっとヤバいパワーワードを放ってきやがった。

澤野弘之さんの劇伴はもう流石の一言というか、画のクセが非常にあるだけに音楽を一歩間違えるととっ散らかりそうになるところをしっかりと締めていて、それでいてしっかり自分の色も出して「調和」しているのは職人だなと。

といった制作・脚本・演じ手・劇伴まで、それぞれの濃すぎる個性を過不足なく存分に活かしきった大・大・大快作と言うほかにないのだ。

 

7.スパイダーマン:スパイダーバース

いくら映像化といえど、「コミックがそのまんま動いてる」なんてぶっ飛びすぎな演出。でもそれが最高にキマッてる。
コロンビアのロゴからトリップさせてきて、「一体何が始まるんです?」と思わせてきてからどんどんのめり込む。
各キャラ立ちも良かった。特にポーカーの「マスク」感鑑みるに、多分あいつが一番強いんだろうなって。
友情愛情師弟成長、全部載せのフルコースで過不足なく楽しませてくれた。完璧。

ってかマイルズのスーツ格好良すぎるんだよな。

 

6.列車旅行のすすめ

これはコメディなのか、シリアスなのか、はたまたホラーなのか?
まあ結局のところ、人がおかしくなっていくさまっていうのはコメディにもホラーにも映る」ってことなのかもしれない。

序盤の「ベースの話」から、まさしく「インセプション」のような入れ子構造でどんどん深みに嵌っていく。あいつが言った「あいつが言った「あいつが言った「あいつが言った「あいつが言った………
たぶん覚える必要ないんだろうなって途中から思い始めたけど、でもそのひとつひとつのストーリーにギョッとしたり、とてつもなくシュールだったりする演出があったりしてなかなか面白いんで、割と覚えられたりする。そしてしっかりその後に絡んできたり、全然絡まなかったりする。そしてそこから新たな展開が更に始まっていく。んでもってベースストーリーの中に出てくる「彼」の存在が、更に謎めいたものに。

悪趣味・ナンセンス・エロ・グロが積み重なりつつも、どんどんと「言葉の迷宮」に誘われる感覚と、「笑い」と「恐怖」のあいだを行き来するスリリングさ。

3章に分かれてはいるんだけど、果たしてそのサブタイトルと内容にどんな関連性があるのかは正直理解できない。でも理解できなくていいかも。そう思わせた時点でこの作品の勝利か…

配給あってほしい。

 

 

5.ジョン・ウィック:パラベラム

最高にイかれた殺し屋天国へようこそ!!!!
戦闘のバリエーションや展開の目まぐるしさからしてもシリーズ最高の出来なのは間違いないぜ!

でも今作の出色はハル・ベリーだ!
アトミック・ブロンド」でシャーリーズ・セロン姉貴によって披露された、体格差をカバーする立ち回りを継承。そして「犬」というアドバンテージを得て大暴れ!新鮮かつ大胆、87/Elevenにしかできない最高のアクション戦術を魅せてくれた!

イカれポンチジャパニーズ・ニンジャマスターも最高!刀とチームワークを駆使した「仁義」重んじるアサシンの「強者(ツワモノ)」ぶりを堪能してくれ!

そしてとても新鮮だったのは「弾切れからの装填」のアクションシーン。
このシリーズが弾切れまでちゃんと含んだアクション・シークエンスを描くのはおなじみだけど、この動作がここまで強調されたシーンはなかったように思う。観客の期待をどんどん更新していく87/Eleven!

ビジュアルとステージ設定も最高にイカしてるし、なにより今作はマトリックス」オマージュの緑使いがとても映えていた。チャドとキアヌの物語が始まった作品に20年たった今立ち返る意義深さにしみじみ。

マトリックス、悪女、当然アトミック・ブロンド、そしてRe:Born!
2019年時点でのアクション映画の総決算、かつネクストステージへと向かっていく「ババヤガ」をしかと、しかと刮目せよ!

 

 

4.ジョーカー

ジョーカーというキャラクターが何故ここまで突出して人々を惹きつける、「悪」のアイコンであり続けているのか。
言動のカリスマ性や得体の知れなさなど様々な側面があるが、なによりも大きいのは、リアルとフィクションの狭間に位置していると思わせる「半実在性」ではないだろうか。それを改めて強く感じさせる作品だった。

ダークナイト」のスペクタクルも、「スーサイド・スクワッド」の祭り感もない。あるのはただただ廃れた「生活」だけ。
しかしそれでもこの作品は、11年前のヒースのジョーカーと同じく後世に大きな影響を与えることは不可避。

この作品は観賞の際に、ひとつフィルターを置いて考えなければならない。そっくりそのまま受け止めて受容するのは、とてもじゃないけど危険すぎる。

見ておくといい作品は、とにもかくにも「キング・オブ・コメディ」。本作へのオマージュが良い出来事も悪い出来事も。全てがふんだんに詰め込まれている。
なにより、「KoC」ではルパートとして出演したデ・ニーロが今作でジェリー側となって出演していることにこそ大きな意味がある。

そしてホアキン・フェニックス
「表情は笑っているのに感情は悲しみを感じている」、二つの相反する感情を抱いた顔を演じるという離れ業を序盤からやってのけている。更にそれが突き詰められていくと、もう「笑っているし表情も笑っているのに心は笑っていない」ということを、ただの「笑い」の演技だけで観客に理解させている。あと上手すぎず下手すぎずなダンスのキレ。本当に凄い。圧倒された。作品賞はどうなるか分からないが、ホアキンはオスカー絶対獲ると思うんだけどなあ。

「笑いと哀しみは表裏一体」とはよく言ったものだが、思えば「ハングオーバー!」シリーズで世界中を笑いの渦に包み込んだトッド・フィリップス監督が、今作で世界中を悲しみへと誘うというのは、なんとよく出来た「コメディ」か。

あと触れておくべきなのは、この作品があくまで「バットマン」の派生作品であるということ。
ジャスティス・リーグ」においても、フラッシュに「アンタのスーパーパワーは?」と聞かれて" I’m rich."と答えるのが笑いどころになるほど。そんな「勝者」が様々なガジェットを駆使して戦うコミックヒーロー。この作品には、そんな「ゴッサムの正義の象徴」はいない。スカッとする「アクション・コメディ」はもちろん、「リアル志向なアクション描写」もありゃしない。
希望のない社会だからこそ、ジョーカーの思想が入り込む隙がある。

はてさて、いま我々の生きる「リアル」はどうだろう。
新たなる「道化王子」は、我々に大きな「問い」を突きつけた。

 

 

さてベスト3。

 

 

3.ミスター・ガラス

上映終了直後からじわじわと「あれ、これひょっとしたらめちゃくちゃすごい映画なんじゃねーか?」って思いが強くなった。

スーパーヒーロー映画でありながら、シャマランのスリルが加わり、更にすべての人へ向けた愛の結晶でもあって、そして最大19年間追い続けたファン達への餞。
最後の最後にこのタイトルであるべきだと納得。
マカヴォイ七変化は前作以上にすごいことになってる。
ゆったり進行で退屈に感じたのがたまに傷かも。

多くの少年達が熱狂したサム・ライミスパイダーマンに先駆けて「アンブレイカブル」という楔を打ち込み、ヒーロー映画が飽和した16年後、「空想は空想」という「現実」に縛られた元少年達に、「スプリット」で自らの存在を思い出させ、そしてMCUがひとつの区切りを迎える今年、エンドゲームに先駆けて「ミスター・ガラス」で自らの物語を〆る。
ダークナイトMCUも、全ては彼の示した道の上にあった。
ありがとうシャマラン。

 

 

2.COLD WAR あの歌、2つの心

「ずーっと会えない〜せつない〜」みたいなやーつだと思ってたら全然違った。むしろ「ララランド」のテイストすら感じさせる、音楽に生きた2人の切なきロマンス

モノトーンの画から東西それぞれにあった魅力を感じながら、一方で残酷なまでの差が表されていた。だって東側での画だと50年代にしか見えないのに、西側だと現代に見えなくもないんだよ…と素直に思わせる素晴らしい時代演出。「異国情緒」の魔法は凄まじい。

「音楽劇」としても素晴らしかったのはサプライズ。東の民俗音楽は勿論のこと、西でジャズを聴けるとは。そして白眉はそれらが交わる瞬間。カチューシャも聴けます。

度を越したお転婆だったズーラの、国や思想や環境に振り回されようとも貫いた、愛おしいほどに純粋な思い・願いに心締め付けられた。

ノートルダム大聖堂が映し出されていたのは件の後だとなんとも切なく。

 

 

 

1.HELLO WORLD

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ナメてた恋愛映画は、映画オタクが作った超ブッとんだシロモノでした。
はいっ、久しぶりに食らいました。
古今東西様々なSF作品のエッセンスを総動員して綴られる、「セカイ」に生まれたあるひとつの恋の話。

それこそ前半は本当に「よくある」恋愛ものにSFが少しばかり絡んで…といった形なんだが、そのゆるいテンションから一気に畳み掛けてくる後半は凄まじかった。


とにかく名作へのリスペクトを感じさせる場面がてんこ盛り。「あ、あれのやつ!これはあのやつ!」が目まぐるしく絡みに絡んですごいものを見せてくれる、映画ファンにとってはただただ至福の時間。

そしてもう一行さんが最高にかわいい綾波の控えめさとアスカのツンをいいとこ取りした、「リズと青い鳥」の鎧坂みぞれのごとく透き通るような紺のロングヘアの「みんな大好きに決まってる」キャラクター。かわいい。そら頑張るわな。かわいい。

ってか「先生」を演じた松坂桃李さん…声の演技もめちゃくちゃ上手いな!!!孤狼の血」で桃李の女になってた俺だけども、観てる間は知らなくて、細谷佳正さんかと思った。エンドロールで知った時は本当に驚いたけども、声を考えるともう納得も納得。ってかよくよく考えたら、2人とも「この世界の片隅に」の周作さんだった。

舞台が京都であることを十二分に活かされた登場キャラ、展開、そしてネタだったことも地味に素晴らしいと思います。ロケハンしてなんとなくの綺麗さで…ってなりがちなところ、京都でなければならない「理由」をちゃんと持っている。

 

ってか音楽がしっかり良いんだよな。2回目観たら1回目よりガッツリ泣いてしまった。ナルバリッチ、エモい

 

セカイ系全体の欠点なので仕方ないところではあるけど、絡んできたら面白そうなキャラが本筋に全然入ってこなかったのは少し残念。あと日本のCGアニメに感じる「違和感」ってどうしても拭えないものなのかな…

ただそういった欠点を差し引いても、映画ファンほど楽しめる、大傑作SFアニメだった。クラシック化は間違いないかと。

やってやりましたね、伊藤監督、野崎さん。


書いた頃はまさか今年ベストになるとは思ってなかったけどな!!!!!!

 

1.HELLO WORLD

2.COLD WAR あの歌、2つの心

3.ミスター・ガラス

4.ジョーカー

5.ジョン・ウィック:パラベラム

6.列車旅行のすすめ

7.スパイダーマン:スパイダーバース

8.プロメア

9.キャプテン・マーベル

10.バーニング 劇場版

 

11.ハウス・ジャック・ビルト

12.ある少年の告白

13.ブラック・クランズマン

14.パラサイト 半地下の家族

15.岬の兄妹

16.アベンジャーズ/エンドゲーム

17.F/sn HF 2

18.サスペリア

19.Once upon a Time in Hollywood

20.女王陛下のお気に入り

 

 

2020年の映画で期待することと目標

・ミッドサマー、007、テネットはよ

・列車旅行のすすめが全国公開されるか

・シンエヴァ公開前にエヴァ全部見たい

・ちゃんと邦画実写も観る

・週2本ペースなら100本いくと思うので、なんとか頑張っていきたい

 

 

けっこう文章力が向上した1年だったなあと、今年初めのレビューの薄さを見てかなり感じる。

来年も素晴らしい作品に、人生を変える作品に出会えますように。

私的ランキング2019 音楽編

Youtubeリンクが大量に貼られているので注意!!!!

 

 時が経つのが早すぎますね。

 

 年末恒例私的ランキング音楽編です。 

 今年はそこまで詮索欲がなく、エントリーは26曲です。

 例によってトップ10までコメントは流し。

 

 

26.ラブ・ドラマティック / 鈴木雅之 Feat. 伊原六花

ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花

ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花

  • 鈴木 雅之
  • R&B/ソウル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 大型新人つってアニサマで出てきた時は大歓声でした。その後違う、そうじゃないとめ組もやってくれてすごかった(こなみ)

 

25.今夜はローリング・ストーン / Nona Reeves Feat. RHYMESTER

 けっこう付き合い長い2組ですが、グループ同士でのコラボは初めてらしい。

 

24.Kiss Me / キャロル&チューズデイ

Kiss Me

Kiss Me

  • キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 キャロチュー結局見てないけど絶対ハマれそう。プロデュースナルバリッチなんすね。

 

23.エガオノカナタ / Chiho Feat. majiko

エガオノカナタ

エガオノカナタ

  • Chiho feat. majiko
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 Chicoって見えて「ハニーワークス!?」ってなった。

 

22.留学生 / MONKEY MAJIK × 岡崎体育

 Twitterでバズった話がここまで膨らむとは。

 

21.Inferno / Benjamin & mpi

Inferno

Inferno

  • provided courtesy of iTunes

 スタジアムまでの道でいっつも聴いていました。今後スポーツ番組でヘビロテされそうな曲第1位。

 

20.忘れられないの / サカナクション

 サカナはアルバムをちゃんと聴けばもっと好きそうな曲あるんじゃないかと思うんですけど、まあこの曲をエントリー。

 

19.O・TE・A・GE・DA! / BRADIO

 今年はBRADIOのライブ行けず残念。

 

18.覚醒 / Superfly

 歌詞の意味はよくわからない。

 

17.Lost Game / Nulbarich

 この曲が流れるシーンで号泣しない人類いないでしょう。

 

16.P.S.RED I / TK from 凛として時雨

 スパイダーバース自体には合わなかったと思う。

 

15.Free! Free! Free! / 竹内アンナ

 21歳でこのクオリティ。宇多さんも「絶対売れる」って言ってた。来年アルバム出るってさ。

 

14.する / the peggies

する

する

  • provided courtesy of iTunes

音源あるか確認するためにつべで検索かけたら「生理ちゃん」の主題歌になってた。

 

13.乗ってけ!ジャパリビート / オーイシマサヨシ

乗ってけ!ジャパリビート

乗ってけ!ジャパリビート

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 曲には罪は無いということを自らの歌唱力で示したオーイシ最強!

 

12.飾りじゃないのよ涙は / King Gnu

 白日も良いんだけど、原曲の良さと彼らのテクニカルさが融合された素晴らしいカバーだったので。

 

11.Rowan / Official髭男dism

Rowan

Rowan

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 サカナと対照的に、アルバムしっかり聴いて「イエスタデイ」より好きな曲みーっけ!ってなった曲。

 プロデュースをillicit tsuboiさんがしていると知って、気に入ったのも納得。

 

 

さてさてベスト10。

 

 

10.紅蓮華 / LiSA

紅蓮華

紅蓮華

  • LiSA
  • アニメ
  • ¥255
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 なんかめちゃくちゃ人気ーー!!!っていう感じです。

 鬼滅の刃のコミックの驚異的な売り上げの上がりかたと共に紅白出場まで射止めてしまった歌姫LiSAの新たな代表曲。

 イントロからキレキレのギターとバッキングはもちろん、2番Bの「水面下で絡まる善悪、透けて見える偽善に天罰」のトラップもかなり好きです。だって編曲は我らが江口亮なんだもの

 しつこいようですが、喉は十分労ってください。

 

9.勘冴えて悔しいわ / ずっと真夜中でいいのに。

 この1年で一気にメジャーになっていった感がある「真夜中」。

 この曲で(あの小っ恥ずかしい)MVが作られなかったのが不思議だなあと思う。

 そろそろ後ろにいそうなえのん出てこいよ!って思うような、その疑いがさらに深まった曲でもある。

 テクニカルな演奏やラスサビの「ゲラゲラゲラ」に代表されるリズム感は健在。

 割と彼らの曲は歌詞があんまり意味を持たせるタイプじゃないのかなと感じていたけど、この曲はその歌詞がかなり面白かったSNS依存をするティーンを歌いながらも、自らのヘイターへのアンサーともとれるもので、ぜひ歌詞を見ながら聴いてほしいなと。

 満を持してリリースされたアルバムは、残念ながら割とネタ切れ感があった(けど、そう感じさせるほどこれまでが多彩だったとも言える)ので、この後にどのような動きをしていくのかに期待。

 

 CDJは年明けの真夜中にパフォーマンスするらしい。

 

8.ワインレッドの心 / 椎名林檎

ワインレッドの心

ワインレッドの心

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 すまん!!!三毒史は聴いてない!!!!!

 奏でられるアコーディオン、ストリングス、ピアノ。そして荒々しさを抑えて、艶やかさに前振りされた歌声で、この曲の世界観を一気に創り上げられていて、「お見事」以外の言葉が出てこない。

 アウトロで一気にジャジーになる展開は驚き&好き。

 

7.What's Gonna Be? / FIVE NEW OLD

 透き通った歌声、気持ちがいいカッティングに唸るベース、一度聴いたら忘れられなくなるキャッチーなサビ。

 1発で虜です。OMG!!!

 

6.Ordinary / THE CHARM PARK

 Hemenwayは生きてるんだよ!!!!!!

 メンバーだったCharm氏のソロプロジェクト、THE CHARM PARK。数々の楽曲から感じられる「あの頃」の匂いに涙しそうになりつつ。

 

 「みんな特別だったら、それって結果誰も特別じゃなくない?」という旨の1番A初っ端のフレーズ、この詞の奥深さがまず最高です。

 そしてアコースティック・エレキどちらも、まさに曲の「彩り」といえるような美しいメロを奏でていて最高です。

 

 

さあトップ5。

 

 

5.宇宙の記憶 / 坂本真綾

宇宙の記憶

宇宙の記憶

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 ついに待望のアルバムが発売された真綾さん。ただ今年はこのコラボが強烈すぎました

 椎名林檎×真綾×SOIL。なんだこれ。確かにこれはコンセプトアルバムには無理くり入れられないですわ。

 林檎さんらしさを感じるメロを奏でるSOIL、歌う真綾。各々の良さがかち合いすぎたコラボでした。

 

 

 

4.わがまま / 瀧川ありさ

わがまま

わがまま

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 うーん、いい曲!

 本当にストリングスの使いかたが上手いなあと。そのストリングスによるアウトロのメロがあまりにも良すぎです。

 割と理屈じゃない、エモでここに位置してるのかなと、文の書けなさからも察せるところ。

 

 

3.レイトショー / majiko

レイトショー

レイトショー

  • majiko
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 ピアノやアコギ、そして二胡は冷静さ。激しいドラムとエレキ、そして歌詞は情熱

 矛盾していく恋の感情を、majikoの激しくも壊れやすい無二の歌声が表現していく名曲。

 ラスサビでコードが変わるmake it glow展開(命名者・わし)もすこすこのすこ。

 アルバムではこの曲の次に「春、恋桜。」が来るようになっており、まるでレイトショーでこの恋物語を観ているかのような構成を感じられてとても素敵でした。

 

 

2.水槽 / 中島愛

 澄み切った海原のように壮大で開かれたメロディーにも関わらず、歌詞では贖罪や不安、弱さが歌われている。

 相対するふたつのテーマを見事に昇華させたまめぐの美しい歌声にやられた。

 本当にいちアーティストとしての「中島愛」の深みが一気に表れてきた1年(いや去年からかな?)になったと感じます。

 

 

 

1.マクガフィン / 岡村靖幸さらにライムスター

 まあ、知ってたレベルというか。

 それくらい、あまりにも凄すぎる曲。天才と天才の邂逅と化学反応。

 

 まずイントロのトラックから「なんだこれ!?!?!?!?」と。

 そして宇多さんのヴァースで思った、「なんてラップを乗せやすいトラックなんだ!!!!」と。トラックとして主張を抑えることなく、しっかりと宇多さんのラップが聞こえる。もちろんこの30年で培ってきたライムスのスキルもそれを下支えしているのは言わずもがな。

 「合点承知な」から、謎の突破口が見えて道が拓けてきたかのような転調も素晴らしいし、「じじじじじ実体のない」から始まるサビのシメも格好良すぎる。

 そして圧巻はDさんヴァース。全てのスキルをぶつけてきたかのような格好良すぎるフロウ。あまりにも、あまりにも格好いい。

 

 2010年代最後にこの曲が産み落とされた奇跡に感謝。断トツ1位。

 

 

1.マクガフィン 岡村靖幸さらにライムスター

2.水槽 中島愛

3.レイトショー / majiko

4.わがまま 瀧川ありさ

5.宇宙の記憶 坂本真綾

6.Ordinary / THE CHARM PARK

7.Whats Gonna Be? / FIVE NEW OLD

8.ワインレッドの心 椎名林檎

9.勘冴えて悔しいわ ずっと真夜中でいいのに。

10.紅蓮華 / LiSA

11.Rowan / Official髭男dism

12.飾りじゃないのよ涙は / King Gnu

13.乗ってけ!ジャパリビート オーイシマサヨシ

14.する / the peggies

15.Free!Free!Free!竹内アンナ

16.P.S.RED I / TK from 凛として時雨

17.Lost Game / Nulbarich

18.覚醒 / Superfly

19.OTEAGEDA! / BRADIO

20.忘れられないの サカナクション

21.Inferno / Benjamin & mpi

22.留学生 / MONKEY MAJIK × 岡崎体育

23.エガオノカナタ / Chiho Feat. majiko

24.Kiss Me / キャロル&チューズデイ

25.今夜はローリング・ストーン / Nona Reeves Feat. RHYMESTER

26.ラブ・ドラマティック 鈴木雅之 Feat.伊原六花

 

来年に期待すること

UNCHAINはシュガさん脱退後にどうなるのか。

・真綾さんのシングルコレクションは出るのか。

・竹内アンナさんがどれだけブレイクするか。

 

 来年もまた素晴らしい音楽に出会えますように。

エメリを「今」解任できないと思う理由(19/10/25時点での話)

 グナのみなさん、ご機嫌いかがでしょうか。まぁいかがもなにも絶対機嫌悪いでしょうけど。

 目下我がアーセナルプレミアリーグ9試合消化して5位。多くの方々が目標しているであろう「CL出場権獲得」の4位以内に向けてはまずまずの滑り出しと"数字上の順位だけなら"言えるでしょう。

 

 しかし、これもまた多くの方々が思っています、「これ以上ウナイ・エメリにこのチームを任せることはできない」と。

 相も変わらずのお粗末な守備、攻守の分断、「格下」への苦戦、そして選手起用の偏り。

 正直、解任論が出るのもやむなしだとは思います。

 

 ただ、それでも断言できます。

 少なくとも「今」解任するのはまずいと。

 

先に言っておくと、この記事のテーマは

「落ち着け」

です。

 

1.解任=今シーズン捨てる、のはまだ早い

 まず、前述した通り勝ち点15ptsで「まだ5位」です。これで(マン何とかさんみたいに)とんでもない沈みかたをしているならまだしも、まだまだ大鉈を振るうには早すぎるのではないでしょうか。

 

 「解任」はイコール、プレシーズンからのコンセプトを放棄することなので、

そのコンセプトが「CL出場権獲得」という目標を達成できず、ここから新たなコンセプトを急ごしらえすればまだ可能性がある

 という状況に至ったなら解任すべきですが。まだまだ復調の可能性はないこともないですし、もうちょっと時間を与えるべきだと思います。

 

2.後任次第で捨てるのが「今シーズン」だけじゃなくなる

 で、ここからが大問題で。

 解任するにしても、後任は絶対に「フルシーズンで結果を残した人」じゃないとダメです。なぜならコンセプトの確立がしっかりできる人でないといけないから。

 それが出来ないなら、後任も今シーズン限りで切り、来シーズンから新たな指揮官を迎えるべきなのですが、果たしてそんな明らかにクラブ側に都合良すぎるオファーを誰が受けるのかという。

 そうでないと、捨てられるのは今シーズンどころじゃ済まなくなるのではないでしょうか。

 

 現地ブックメーカーの後任候補は、アルテタ、ヌーノ、ヴィエラ、ロジャーズ、アッレグリといった名前が挙がっているとのことですが、

 このうちアルテタとヴィエラはフルシーズンでのトップチーム監督経験なし、アルテタに至っては監督経験すらなし(ペップが出場停止になった試合で指揮したことはあれど)。この2人に任せるのは論外と言っていいです。というかアルテタの引き抜きは、オフシーズンはまだしもシーズン中はシティが許さないでしょう。

 あとフレディの昇格も緊急避難的人事でなければまずいです。

 ヌーノとロジャーズは国内からの引き抜きで相当な違約金が予想され、アッレグリは休養中だが…といったところ。この3人ならまだ許容できますが…

 

3.金がないので引き抜きで解決することはなかなか厳しい

 アーセナルはユナイテッドのように大金を出すことはできません。正確に言うとオーナーは持っているのですが、こちらには下りてきません。それでもフロントはなんとかやり繰りや分割払いを駆使して補強を成し遂げてくれました。

 ですが、前述のヌーノやロジャーズといったところを引き抜くとなると、来夏以降の補強がさらに厳しくなってきます。

 いい監督といい選手の組み合わせでチームは良くなるものですが、監督の問題として解決することが出来なくなると、いよいよ選手を連れてきてなんとかするしかない。

 その程度で楽に4位以内に入れるリーグでもないですし、そもそも金が下りてきません

 

4.怪我から復帰してきた人たちがそろそろプレミアで使える(はず)

 ベジェリン、ホールディング、ティアニー、そしてラカゼットといった、9-10月の絶不調を極め(ながらも勝ち点はとってた)た時期に離脱していた面々のコンディションが、そろそろプレミアで起用するレベルにまで至ってくるんではないかと思います。

 彼らを起用するのかどうか?も含めて、今後の試合は注視していくべきです。

 というか、意地でも踏ん張るためには彼らの力が絶対に必要です。

 

 

 

まとめると

まだ順位悪くない上、怪我から復帰した人もコンディション良くなってきたし、まだまだ時間与えても?

解任するとしても後任はいるのか?

フルシーズン未経験者→今シーズン結果を出したとしても、来シーズン以降は相当まずいことになる

フルシーズン経験者→引き抜きが必要な人多し→来夏以降の補強戦略に打撃必至

 

といったところ。

 

 

 解任する場合のモデルケースは、ブレンダン・ロジャーズからユルゲン・クロップに監督交代をしたリヴァプールになるでしょう。

 そんなクロップでも就任シーズンは8位なので、新たなコンセプトを確立するのであればそれなりの覚悟は必要です。

 「してはいけない」解任のモデルは枚挙にいとまがなさすぎて。スールシャールは監督経験があったのでまだマシです。セードルフとかのイタリアのそっちのほうは本当にヤバいやつです。

 

 

勝負は11月の代表ウィーク前までの

クリパレ(H),ウルヴズ(H),レスター(A)の3試合。特にアウェイのレスター戦は最重要といえるでしょう。

ひとまずこの3試合終えるまでにせめて復調の「兆し」を見せることができなければ、「決断」をせざるを得ない状況がぐっと近づいてしまう。

エメリだけでなく、アーセナルの未来も懸かった日々になってきます。

 

 

 

 最後に。

 ここまで並び連ねてきた擁護は、全て「今すぐ解任した場合の致命的なデメリット」を考慮した話です。

 シーズン終了後の進退に関しては、現時点の出来ではとても合格点には至らないのは間違いない。

 まあそれはそのときに。ってか3年契約って話もあるし。

 

 というわけで、皆さまどうか適度にストレスフルで、そして最高にスペクタクルなアーセナルライフを。

Keep calm and carry on.

「シリアルキラー展2019」に行った雑感を、「ハウス・ジャック・ビルト」も少々絡めつつ。

f:id:gnsp:20190705145140j:image

 

銀座・ヴァニラ画廊の「シリアルキラー展2019」へ行きました。

 

時代・場所・性別・年齢・境遇がバラバラな彼らなので、虐待や私怨など、心に傷を負った「原因」に共通点を見出したいところだし、ワイドショーだとか安易な考えだと、だいたいそこから「56した理由分かったね!おわりっ!」ってなるところ。

しかしピーター・サトクリフのように境遇は悪くなかったり(ED等で「内面的には」あったらしいが)、その兆候が無かったりしたのに、ある時突然「一線」を超える者もいることが展示ではしっかりと記されていた。


果たして私たちと彼らの違いは何なのか?


もちろんジョン・ゲイシーのピエロはじめ、彼らが残(遺)したアートから乱雑さや奇妙さ、そして美しさを感じ、「異常性」を見出すこともできた。しかし同時に展示されている直筆(であろう、あるいはタイピングした)手紙には「新年おめでとう!」だとか、「自分を覚えてる人がいるなんて…」だとか、ごくごく「普通」の文面が刻まれていた。


「隔てる壁」なんてないのではないだろうか?


彼らの「異常性」に「理由」を探そうとするのは「私たちは彼らとは違うんだ」という安心を得るため、そして誰しもの心の中に潜んでいる「衝動」を抑え込みたいため。

 

 

「ハウス・ジャック・ビルト」では、ユマ・サーマン演じる「あなた殺人鬼かも」等とからかってきた女性に突然手をかけたのが、ジャックの長きにわたる凶行の始まりだった。

なぜこのタイミングで?なぜ彼女を?その理由は語られない。

ジャックが病的なほど几帳面で心配性だったのは間違いない、でもそんな人この世にゴマンといる。

 

大きな違いはない。ただ手をかけたかどうか、「一線」を超えたかどうか。

 

 

どこかで通り魔などの大量殺人が起きた際、武田鉄矢氏が「人は人を殺さない、殺せない」と言っている動画がSNS上でよく取り上げられる。

2009年にNHKで放映された「リミット-刑事の現場2-」のワンシーンだ。

彼の言葉を受けて、現実で凶行に至った者を糾弾する。という図がある種「形式化」している。

 

この展示を見終えて、あの言葉がどうにも引っかかるようになってしまった。

「お前は人間じゃないから人を殺した」ではなく、「人を殺した瞬間に"人間"でなくなった」のではないだろうか。そう思うようになった。

公式サイトを見ると、動画で「一歩間違えていたら私が彼の立場になっていたかも」と犯人をフォローしていた森山未來演じる加藤を主人公とし、武田鉄矢演じる梅木は悪役側で描かれており、該当のシーンは序盤のものだとわかる。

この後の展開で梅木の真意が明らかになることだと思われるが、私自身が未見なのでそれ以上は分からない。

それでもひとつ言えることは、この動画をダシにして多くの人が「私たちは彼と全く違うものだ、と安心したい」と思っているということだ。

 

しかし、そんな「別の異形」と思いたいとしているにも関わらず、何故私たちは「彼ら」に惹かれるのか?

 

ここまで考えた後だとそれはもう簡単で、「彼ら」は私たちのifでしかないからだ。


誰もが持っているけども決して現してはならない、そんな「怪物」を解き放ってしまった彼らにシンパシーを感じているからこそ、私たちは彼らに魅了されてしまうのだろう。そしてその誘いはすぐ近くに、あるいはもう既に心の中にある。

 

“Anything you see in me is in you.” - 「お前が私に見るものは、全てお前の中にある」

 

このチャールズ・マンソンの言葉は、今も我々の中で恐ろしく、そして魅力的に繰り返されている。

 

 

17:30頃から見始めたんですけど、読める字の英文はちゃんと読もうとして回っていたら、後半部分はbio読んで流し〜になってしまった。

なのでそのつもりの方は2時間くらい確保しておいた方がいいと思います。文字をかなり崩してた手紙も読めそうという方ならもっと余裕を持った方が良いかと。

 

展示を見ている際は周囲が怖くなりますので、ぜひお一人でお越しください。

 

2019J1順位予想

金曜開幕全く慣れない。

まあ簡単に。

 

18.松本

なんとなく。前田大然だけはちゃんと活躍してほしいかなって。

 

17.磐田

去年優勝予想して盛大にコケやがった私怨も込めつつ。デジっちでは優勝争いだったけど。

そもそも怪我人地獄にならなければ一昨年みたいに伸びる可能性もあるけど、ナナミサンがその一昨年から伸びたかという問題である。

 

16.G大阪

皆さんけっこう上位予想されてますけど、東京で途中就任から好成績で終えた篠田さんがどうなったか、私のDNAには深く刻まれているのである。

ツネ様自身のレベルアップもあったかと思うが、U-23で通年任されてあの調子というのもあり、補強に説得力がないのもあり。僕はサンダサやくさたみが大活躍できるスペイン2部をそこまで信頼してないので、コンカに対しても言うほどか?という所感。

まあ、簡単な話、逆張りです。

 

15.鳥栖

カレーライス監督がどんなもんかに全て懸かってる。クエンカはそんなに期待できないかと。あと択生には降格してほしくない。

 

14.横浜

ウーゴも山中もボンバーもいなくなったんで降格もあり得るかなと思ったけど、ここまで残ってきたってことも考えてまあこの辺かなと。

 

13.大分

第2の湘南になり得る立ち位置かなーと期待している。だからせめて1年目は残って。

 

12.名古屋

大型補強したところで守備は変わらんのなって東京に大敗したところで悟った。その試合結果ツイートへのリプも「得点できてないのが心配…」みたいなのが多くて、「お〜すっかり染まってるねぇ〜」って感じでした。

 

11.札幌

ACLと都倉outでこんなもんかなあと。岩崎取り逃がしたおかげでナサンホが来たので感謝。

 

10.C大阪

柿谷vユン派で後者がごっそりいなくなるとかいう悪夢。にも関わらずロティーナが来たのでこの辺で手打ち。戸田解説員も絶賛されているので2年目に期待。

 

9.広島

また「ムービング」とか言い出してたので降格予想してやろうかと思ったが、まあでもこれ以上下に行くこともあんまり考えられないのでこの辺。120分戦った上でACL行くの、他チームにとって理想的すぎる展開なので流石だなあと。

 

8.仙台

主力の抜け方見ると降格予想も無理ないが、それでもユアスタで見せつけられた綺麗なサッカーは落ちてほしくないなあと思うので。

 

7.湘南

他と比べると単純に下がり目がほぼってか全然無い。なので相対的に上がった。梅崎が31で最年長とかいう衝撃

 

6.神戸

まあ、こんなもんっしょ。

長期計画だし、すぐに結果出たら面白くないです。

 

5.清水

いいサッカーしてるもん。けど優勝争いはさすがにって感じでこの辺。エウソンいいなあ。

 

4.東京

ジャエルがいようがいまいがこの辺であり、そして優勝争いには一切絡まない。そんな感じで。勝負は来年。魔のアウェイ連戦は知らん。

 

3.鹿島

鹿島から上は優勝争い。安西と鈴木と安部と三竿とその他諸々を早く海外にやってくれな。

 

2.浦和

補強してオリヴェイラの戦術も浸透してまあ優勝争いする。けど最後は届かないっていう、そういう感じになりそうです。

 

1.川崎

レベルが違いすぎ。揺るがん。

 

1.川崎

2.浦和

3.鹿島

4.東京

5.清水

6.神戸

7.湘南

8.仙台

9.広島

10.C大阪

11.札幌

12.名古屋

13.大分

14.横浜

15.鳥栖

16.G大阪

17.磐田

18.松本

この後ろになるほど文章どんどん薄くなっていくのなんなん。

まあ楽しみましょう。

私的ランキング2018・映画編

 映画の感想はそれこそマジで収拾がつかなくなるので、20位から紹介。

 あと文章はだいたいFilmarksからコピペしてきたやつな。

 

20.パシフィック・リム アップライジン

 僕は好きでーーーーーす!!!!

 まずパシリムをまた見れるという時点で5億点ですから。

 「前作から数年後の世界を描くけどロボットどーーーん!!!!怪獣?まあいい塩梅に」

 ボイエガ扮するジェイク自身がティーンの訓練パイロットの教官という役回りなだけあって、対象年齢が少し引き下げられた感はあるが、それでも誰もが持つ「少年の心」にダイレクトに響くシーンの連続にやられる。

 無論前作のデルトロ流とはまた違う、デナイト監督なりのフェチってものは感じる。エヴァ寄りな感じのやつ。

 それでもこれもまた「少年の心」を持った大人が作り上げた立派な「パシフィック・リム」。最高。

 

19.ヴェノム

最近のMCUの説教臭さに辟易しかけてたので、「正義の定義があーだこーだ?知るかそんなんそれよりこれ食える?」ってスタンスが最高でした!!!!

 「記者のエディが裏がヤバそうな企業を探ってたらシンビオートと出会って5秒で合体」

 序盤のダイナー会話シーンとかで、ミシェル側とトムハ側の2種のアングルのカットを話し手が変わる毎に右往左往しまくっていた演出は余りにも鬱陶しかったが、それさえ越えてヴェノムたんと出逢ってからはノンストップのジェットコースター。ヴェノムたんがめっちゃボキャセンス豊富なのはエディ譲りなのか?「なんでもは知らないわ、あなたの知ってることだけ。」的な。

 説教垂れることなく食う。完全なる勧善、いや勧悪懲悪。あと行動を変える際の理由が「気が変わった」っていう至極シンプルなのも気持ちいい。このくらいの軽いアメコミ映画もあっていいですよね?

 

18.search / サーチ

 伏線のキマり方と意外性、そして斬新さに関して言えば間違いなく今年ベスト。

 「よーし、行方知らずとなった娘をパパPC使って探しちゃうぞ!」

 向こうのティーンが使ってそうなSNSの選び方とか、アクティブのつき方とか、ネットの嫌な部分とか、そういう部分の線引きやあるあるが、ティーンが薄っぺらいなーとは思わないレベルでライトすぎず、そしてSNSは名前だけ知ってる…な世代にもそれなりに分かるレベルでディープすぎずで絶妙。思えば筋や人の行動は伝統的、だけど見てくれは最先端。

 まさしく新たな時代に生まれた新たな時代の映画。

 

17.孤狼の血

 バディムービーかつヒーロービギンズ。

 「おっさん刑事に振り回されるヤング刑事とヤクザと女」

 演者も場所も小道具も、全てのルックが最高にカッコいい。脚本もベタかつ外しつつでいて進行スムーズで絶妙。シンゴジに出てたおっさん達も軒並み出てくるので邦画の力の結集という意味でもイイ。名前が覚えづらいのが難点だがまあ人が多いのでしょうがない。

 最後のシーンを観て松坂桃李に惚れない男はいない。最高。

 

16.犬ヶ島

 徹頭徹尾ウェス・アンダーソンのクセがすごい「日本」。

 「子供と犬が真っ黒な権力に楯突く」

 僭越ながら「KUBO」と比較してしまうと、負の部分まで皮肉って描いてくれているところに逆に好感持てる。

 寿司のシーンの美しさと手間かかってんな〜っぷりはマジで頭おかしいレベルまで昇華されている。でも元から話されてるなんか変な感じで、でも確かに言っていそうなないまぜな感じの日本語とかもかなりツボ。

 吹替で見ないと頭パンクすると思う。とまっちゃんはすぐ分かる声してんなあ。

 

15.ウインド・リバー

 あらゆる理由で極限の土地に住んでいる人々の「人生の選択」を容赦無く提示する。

 「ホークアイの住む陸の孤島にワンダがやってくる」

 辺り一面雪の荒野で「法が機能しきってない土地」、そこにやってきた土地のルールを知らない女性、主に彼女に関わるのがその土地の勝手知ったる2人の男性、ということで観賞前の予想以上に「ボーダーライン」を彷彿。

 ただ空撮の使い方は真上からゆっくりのっぺり撮るヴィルヌーヴと違って少々斜めにハキハキ撮る感じで、明らかな違いを見せた。まあここはヴィルヌーヴが普通じゃないということなんだろうけど。

今作も「ボーダーライン」と同様、予想をさせない展開で観客をどんどんと闇の中に引きずりこむ。特にある驚くべき演出からの展開、ここは紛うことなく「監督」としてのシェリダンの力が発揮されていた。

 そしてジェレミー・レナーの圧倒的漢っぷり…!ホークアイの時とは違って常に落ち着いてる雰囲気で物語をグイグイ引っ張ってくれる。でもやるときはやる父親なのは変わらない。

 ジョン・バーンサルが出てきた瞬間にはやっぱり空気が変わる、画になる俳優ですわ。

「ボーダーライン」が合ってた人は観ないという「選択」は出来ないんじゃなかろうか。

 

うわめっちゃ良く書けてるなこの感想…

 

14.シェイプ・オブ・ウォーター

 あまりにも純粋で美しい愛の物語。これを「歪だ」なんてとてもじゃないけど言えない。

 「大アマゾンの半魚人が捕まってアメリカに来た」

 ずっと水中に漂っているような不思議な感覚だった。まあオープニングからそうだもんね。

 イライザがとてもキュート、あのタップで心摑まされた。

 マイケルシャノンおじさんもオクタヴィア姉さんもさすがのキャラ立ちだったわあ。

 こんな素敵な作品を届けてくれてありがとうデルトロ監督。そしておめでとう。

 

13.アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

 幸運なことにジャパンプレミアに当選し、国内で最初に観ることが出来た。

 「石を取ったり取られなかったり」

 第1作から2倍にも3倍にも膨れ上がったヒーロー大集合映画をしっかりやり切りながら、あの終わり方をやってのけるというルッソ兄弟様々としか言いようがない。

 

12.デッドプール2

 最強で最高のファミリー映画。

 「サイキックボーイをふざけた奴が守る」

 予算増に加えてデヴィッド・リーチ監督力でアクションが質も量もパワーアップしたし、FOXの力もあってかメタネタもさらに大量投下で終始笑いっぱなし。でもやる時はやってくれるのがデップーちゃん。

 MCUに対抗できるのはこんな型破りなヤツらなのかもしれない。

 …ハーイユキオ♪

 

11.若おかみは小学生!

 これはもう、老若男女問わず誰でも楽しめて、そして感動できる文句なしの傑作と断言できる。

 「古旅館の少女がおもてなし」

 誰もに心の拠り所を用意しつつ、おっこの成長を美しい季節感とともに綴った高坂監督と名脚本家・吉田玲子さん。

吉田さんはもう今年の活躍で「この人の脚本は間違いない」と断言できる地位を確立したと思う。

タレント声優は批判されがちだけど、情報を入れずに観ると意外と大丈夫ってことに気付いた。本職と比べたらさすがに劣るが、設楽さんの設楽さんっぽい少し気楽な感じのオッチャンや、ホラン千秋さんの姉ちゃんな感じはしっくりきた(ただグローリーさんは伊藤静さんやってたらピンズドのピンズドだったはず)。

それでも一番大事な役は山ちゃんに任せてるのがまたニクい。

マツキちゃんがホモデウスを読んでたのには笑いました。ってか主題歌の編曲mabanuaさんじゃん、あんた素晴らしい作品に関わりすぎだよ最高か。

とにもかくにも、めちゃくちゃ本気の座組がしっかりと組まれた作品。そういう本気の姿勢によって、すべからくして全ての人の琴線にこの作品が触れたということなのだろう。

座組の話ばかりになってしまったので内容に触れると、ただおっこが成長するだけじゃなくて、旅館に訪れた3組とも、それぞれがなにかこの場所でヒントを得て、そして日常に帰る「理由」を見つけるんですよね。ある意味で現世と黄泉との中間地点のような。それがこの物語をより深くしてくれていて、同時に老若男女に刺さるようになっている理由のひとつかなあと。

 辛い現実も、眩いほどの羨望も、そして儚い幸せの芽も。

 その全てを包み込む「優しさ」が、あの場所に、この映画にはある。

 

いやーいいこと書くなあ…

 

10.悪女

 めちゃくちゃなアクションとめちゃくちゃな時系列で殴りかかってくる超絶ハードコア映画。

 「スーパーエージェント女子は普通の生活をしたい!」

 時系列と関係性はなんとなく分かってりゃ大丈夫で、とにかくこの映画は「87/Elevenからスタイリッシュさを引いてゴチャゴチャ感を足した物量と濃度」で殴りかかってくる圧倒的アクションにひれ伏せ。

 ひれ伏せ。

 

9.カメラを止めるな!

 ジュラワくらいしかなかった夏の映画の主役の座に突如として躍り出たダークホース。

 「「ゾンビ映画を撮る!」のを撮る」のを見る。

 小規模作品にありがちな「ここはご愛嬌かなあ^^」がないのが純粋にすごい。その点は例え素晴らしい脚本や伏線回収だとしてもどうしようもないわけで。

 上田監督だけでない、全ての人の努力によって勝ち取った「奇跡」なのだろうと思います。

 

8.The Guilty ギルティ

 来年2月公開作品なんですが、試写会で百足くらい先に観ることが出来ました。

 その試写会が「スニークプレビュー」という何を観せられるか全く分からない状態で、そうして観たのがこの映画。最初「警察?ロシアっぽいな、いやデンマークか…」と行った感じで探り探りでどういう作品か把握しようとしてました。なかなか楽しかったので今後もやってほしい。

 「電話越しに聞こえる音とPCからの情報だけで事件を解決しちゃうぞ!」

 アスガーとオペレータールーム以外が何も可視化されないというシチュ。でも確かにヘッドセットの向こう側の景色が頭の中に浮かぶ。そうやってこの映画は、これ以上ないレベルで観客の想像力を膨らまさせてくれる。

 音だけを頼りにせねばならない緊迫感と、オペレータールームの少々をフルに活かした演出。

 携帯ガッツリ繋がるサスペンスは確かに新鮮だし、そしてその一発ネタだけでない脚本の妙にやられた。

 全ての「音」を絶対に聴き逃すな。

 

7.RAW 少女のめざめ

 今年最初にガツンと食らった映画。

 「ベジタリアンな私が寮で肉を食べさせられた結果wwwwww」

 ジャンル映画として構えていた観客全員の度肝を抜く、少女が未知との遭遇をへて「めざめ」を迎える繊細な成長譚と、観客もろとも未知へと誘おうとバシッとキメてくる伏線回収。はい、痺れました。

 そしてとにかく主演ギャランス・マリリエちゃんの圧倒的すぎた演技の幅。ウブな少女から吹っ切れた姿まで。今後もチェック必須。

 最後に「うまい!」と心から思える映画が大好きなんだろうと思った次第。グロ大丈夫なら敬遠せずに観に行ってください。

 ルームメイトのアドリアンがサッカーしてるシーンはベンゼマにしか見えなかった。

 

6.アンダー・ザ・シルバーレイク

 まさにデヴィッド・リンチ的悪夢。大好物。

 「LAには不思議がいっぱい!」

 意味があるようで、ない。意味がないようで、やっぱりない…と思ったらある!?いや、やっぱりないか…ん?

 未だになにも飲み込めていないが、怪作であることは間違いない。

 たぶんもう1回見ても飲み込めない。

 

5.クリード 炎の宿敵

 すまん、これも試写会で先に観ちまったよ……

 これはもう、正しく「約束された傑作」を生み出すシリーズになったと言っていいんじゃないか。

 「仇討ち」

 前作以上にアドニスが「背負う者」になり、それによる失うことへの恐怖との格闘と、翻って背負っているからこそ突き動かされる理由がアツい。

 そしてニクいところは、ヴィクターもまた「背負う者」であるわけで、なおかつ前作のアドニスの境遇とも似通った部分があるということ。

 互いの「戦う理由」の追求、そして「新たな時代」を作ろうという覚悟が、拳の力を強くする。

 中盤にあった、「これは明らかに流れ変わるぞ」と思ってしまった象徴的なシーンからは、もうアドニスの決意に身を任せるのみ。

そしてそんなアドニスの心を打つロッキーの重い言葉…

 ゴングが鳴ったら最後、魂のぶつかり合いに燃えずにはいられない。

 

4.ボヘミアン・ラプソディ

 果たしてこの映画を理屈で語れる人がどれだけいるのだろうか。Queenというバンドに思い入れのある人がこの世にはあまりにも多すぎるし、そしてこの映画はもはや思い入れの大小、そして有無をも超えて誰もをエモーショナルへと誘う。

 「ブライアン先生…!!バンドがしたいです…!!」

 ラミ・マレックが似すぎてて完全に生き写し。オスカーいい所まで行ってほしいなあ。他のメンバーもすげー似てた。

 ライヴ・エイドのシーンは再現度も没入感も凄まじく、まさしく「圧巻」の一言。他のシーンも素晴らしいが、これだけでお釣りが来ると思う。

 戻ってこない人を天国から呼び戻したり、時計の針を過去に戻したり。

 そんな不可能を可能にしてみせるのが映画なのだと、この映画は高らかに宣言してくれた。

 あのスクリーンの中で、フレディ・マーキュリーは確かに生きている。

 

3.教誨師

 大杉漣さんの遺作ということを抜きにしても素晴らしい作品。

  「死に最も近い者達との会話」

 凄まじい熱量で繰り広げられる、魂と魂の一対一の対話劇。死刑囚たちはまさに十人十色で、ほっこりさせられるような会話もあれば、背筋を伸ばさせられるような一言もあり。ただ間違いないのは、一人ひとりが絶望の中に舞い降りた大杉漣さん演じる教誨師の佐伯に感情を吐露しているということ。それを佐伯は全力で受け容れる。それもただ全肯定するわけでもなく、しっかりといち人間として。質素な一室という非常に地味な画だからこそ、この魂と魂の対話が我々に深く刻まれる。

 途中に佐伯が彼自身のことを語ることがあるんだけど、その時にサッカーの話題があって、嫌でも漣さん本人にシンクロしてしまう。まるで自身の人生を振り返るかのようで。

 出演者は全員素晴らしかったけど、高宮役の玉置玲央さんの「厨二妄想をガチでやっちゃったやべーやつ」感は特に凄すぎて怖かった。あの「はい墓穴きましたーwww」と言いたげなニヤニヤの憎らしさときたら。小川さんはまさかの普段は会社員やってる方という。無論全く違和感はなく。過去に少し演技経験があったそうだけど、漣さんや佐向監督はじめ周りの方のサポートも感じられる。

 最後に佐伯が気付いた「あること」は、キリスト教オンチな自分でも知ってた聖書のエピソードも重なって鳥肌。

 とにもかくにも大杉漣さんの渾身の演技を目に焼き付けてくれ。

 

2.テルマ

 本当に面白くて、本当に尊い

 「この胸のドキドキは、もしかして…てんかん!?」

少女の「めざめ」を描くという意味では、7位の「RAW」と似たところがあるのだが、「RAW」はより大胆かつ暴力的に、「テルマ」は繊細かつ神秘的に「めざめ」が描かれている。自分はこの神秘性により惹かれた。

 「北欧の田舎」というロケーションもあり画も非常に美しい。伏線もまたお見事。

 でもこの作品はね…とにっっっっっっっっっかくテルマちゃんが尊いわけです!!!!!!!!

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ねもうす。

 

1.ボーダーライン ソルジャーズ・デイ

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 クッソ可愛い娘からクッソしぶいおっさんたちとかいう絵面の変わりっぷり!!!

 ということで今年はおっさん映画が1位です。

 「カルテルぶっ壊したろ!」

 いやー面白すぎた。シェリダン脚本外れなしを再確認。ここまで「常に一定の緊張感を観客に与え続ける」映画もないと思う。自然に集中できる。

 2時間と思えぬボリュームと展開と満足感。ソッリマ監督超優秀だ。ヴィルヌーヴほどの画の拘りはさほど感じなかったけど、その分乾いた画をしっかりと見せてくれた。なによりシェリダン脚本を活かす仕事をきっちり遂行したのがお手柄。この作品は脚本のおいしさをそのまま提供すれば最高品質になるってこと。ともかく公開前の不安は蹴飛ばしてみせた。

 決定的な画を無音でじんわり見せてくるので、緊張感が半端ない。

 運命の交錯と離散と交錯、粗末にされる命、そして過酷すぎる「リアル」。この現実世界とも共通する「リアル」は本筋に絡むのとそうでないのがあるんだが、絡まない方の煉獄感がもうすごい。それをスラッと流して、さも当たり前かのように過ぎてしまう恐ろしさ。

 ベニチオとジョシュ・ブローリンの格好良さは皆まで言うな。

 ラストの展開まで目を離させないのがもうたまらない。

 今年も様々な「続編」が公開されたけど、この作品ほど前作の面白さや観たいものをしっかりと受け継ぎながら、新たな展開を観客に違和感なく受け入れさせた作品はないと思う。

 シェリダン曰く3部作ということで、次がどうなるのか、今から期待と不安が入り混じります。

 

 

1.ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

2.テルマ

3.教誨師

4.ボヘミアン・ラプソディ

5.クリード 炎の宿敵

6.アンダー・ザ・シルバーレイク

7.RAW 少女のめざめ

8.The Guilty ギルティ

9.カメラを止めるな!

10.悪女

11.若おかみは小学生!

12.デッドプール2

13.アベンジャーズ インフィニティウォー

14.シェイプ・オブ・ウォーター

15.ウインド・リバー

16.犬ヶ島

17.孤狼の血

18.サーチ

19.ヴェノム

20.パシフィック・リム アップライジン

 

良いお年を。

私的ランキング2018・本年リリース楽曲編

注:YouTubeリンク貼りまくってるので閉じるなら今のうちです。スクロールする際はそのつもりでひとつ。

 

 さぁ張り切って振り返っていきまっしょい。

 今年はサブスクを断続的に使っていたため素晴らしい曲との出逢いが増えまくり、膨らみに膨らんで今回エントリーは全40曲。収拾がつかないので21-40位までは流しです。

 では早速。

 

21-40位

40.謙遜Lovers / Zombeat

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 カメ止めのブチ上がるBGM。映画に関しては別記事で。

39.eill / MAKUAKE

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 サブスクによる出会いその1。シティポップとK-Popの折衷。

38.The Little Black/ 波紋

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 白から黒に変わりのび太が帰ってきた。

37.theウラシマ'S / 正しい街

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 草野さんが歌ってるだけでスピッツみしかない。

36.sumika / フィクション

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 やっぱ売れたな!

35.predia / カーテンコール

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 「若い女の子を見世物にして上手くもない歌を歌わせるなんて、一歩間違えたら児童ポルノだろ」という、自分のひどすぎるアイドルへの偏見をぶち破ったグループがpedia。楽曲に艶を感じるし、なにより湊さんが歌うますぎる。

34.BRADIO / Sparkling Night

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Yes

Yes

 有希さんの席は常に残しておいてくれ;;

33.米津玄師 / Lemon

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 自分はランクを付けるときに「普遍的に良いもの」を基準にするんですけど、今回はこれがその役割です。ウェッ!

32.Man with a Mission / Take Me Under

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いぬやしき」結局アニメも映画も見れていない。

31.凛として時雨 / Chocolate Passion

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 サビで盆踊りみたいな手振りをしたくなる。

30.RHYMESTER / 本能

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 件のトリビュートで一番ブッ飛んだ曲。あの日ガラス叩き割ったナース!

29.MONKEY MAJIK / Tokyo lights

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 モマジのこういうアプローチも好きになってきました。Perfumeと並んで東京五輪の開閉会式に出てほしいアーティスト筆頭。

28.女王蜂 / HALF

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 歌詞の幼稚さがすき。

27.Xai / The Sky Falls

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 結局アニゴジの一番の功績はXaiさんを輩出したことのみになりました。あと中野さんに仕事をくれたこと。

26.the peggies / 君のせい

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 チャット、ねごとの穴はこの人たちが埋めてくれる。

25.綾野ましろ / GLAMOROUS SKY

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 サブスクによる出会いその2。カバーの真髄を見た。NANAに合うかは別として、曲自体は原曲超えたかなと。

24.UNISON SQUARE GARDEN / 君の瞳に恋してない

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 キャッチー!ノンタイアップなのが不思議。

23.Perfume/ 超来輪

Future Pop

Future Pop

  • Perfume
  • エレクトロニック
  • ¥2200

 「Future Pop」は既存曲が多かった分、なかなか評価が難しい一作だったと思う。その中でPerfumeのキュートさとテクノを併せたいい曲。

22.OxT / UNION

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 今年のアニメ結局完走したのグリッドマンしかない。弾き語りラボでアコースティックver.聴けたのが嬉しかった。

21.majiko / Learn to fly

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Aube

Aube

  • majiko
  • J-Pop
  • ¥1300

 音楽王きっかけで知ったコミュ障の天才シンガー。バンアパ荒井さん提供なんで思いっきりバンアパみ。

 

 といった感じでトップ20へ。

 

20.NakamuraEmi / かかってこいよ

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 これは「メガロボクス」から人間交差点で一気にきた。ヒップホップ的アプローチをビンビンに感じて熱い。

 今年聴いたNakamuraさんの他の曲だと、「女子達」の間奏のフレーズの余韻をぶっ飛ばすキレッキレのフロウに打ちのめされた。

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19.RADWIMPS feat.Taka / IKIJIBIKI

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Anti Anti Generation

Anti Anti Generation

 この順位ですが、邦ロック的には非常に意義深い曲のように思う。

 平成最後の年に、00年代後半から今までトップを走り続けてきたIKIJIBIKIである2組がタッグを組み、さらにTakaはniche時代のむき出しのダサかっこいい日本語詞を歌う。あの最高に輝いていた頃のTakaをRADが呼び戻してくれたのがなによりも嬉しい。

 

18.オーイシマサヨシ×加藤純一 / ドラゴンエネルギー

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 劇薬。

 おしゃべりクソメガネと配信モンスターが組んだら最高に愚直なほどにアッパーでアッツアツの曲が生まれた。音楽王は我々の心の中で永遠に続く。続くったら続く。

ちなみにこの曲からは全部1位ですからね。

 

17.星野源 / Pop Virus

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 いや、おげんさん×STUTSとか、良いに決まってんじゃんと。アルバムで聴いてないから他の曲はなんとも言えないけど、MUSICAの2018年アルバム1位も納得の内容になってるんでしょう。その決定自体は読者を完全に無視した行為だと思いますけどね。

 

16.RAMMELLS / NIGHT OUT

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 クラウンフェスで出会った最高にグルーヴィーな4人組。とかくビートに合わせて揺れるだけの最高に心地よいひとときを与えてくれる。

 prediaもそうだけど、クラウンは良いアーティスト抱えてるんだからもっと伸ばせるはず。

 

15.fhána / わたしのための物語

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 残念なことになってしまったというブブキブランキの一方で、この曲は自分の中でヒット。

 fhanaは曲の展開に物語性を強く感じる。佐藤さんがガッツリコーラスに入る曲は名曲になる法則。

 

14.向井太一 / Haters

Pure

Pure

  • 向井太一
  • R&B/ソウル
  • ¥1800

 向井太一はほとんど横揺れで心地いいのだが、この曲は中間くらいでノリノリになれて楽しい。と思ったらプロデュースmabanuaさんと知って「必然」だと確信。

 mabanuaさん、若おかみの主題歌もプロデュースしてたし、本当に良い仕事しまくってる。

 

13.オーイシマサヨシ / オトモダチフィルム

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 オーイシ名義ではこの曲をチョイス。大石さんのアニソンはやはりCメロ、Cメロなのです。MVだと「今、君に恋してるよ」のこっち向いてジャーンが好きです。

 

12.中島愛 / 知らない気持ち

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 kz提供の「bitter,seeet harmony」も素晴らしいがこちらを。なによりサビの男声コーラスが最高なのである。今年のまめぐはこのダブルA面にアルバムと、更にシンガーとしての力を発揮してくれたように思う。去年までは声優歌手という括りで見ていたけど、いよいよ真綾さんの枠に入ってくるのかなあ。

 

11.鈴木みのり / Crosswalk

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 1期の「Million Clouds」に勝るとも劣らぬ名曲。Million~は未知へと踏み込む好奇心を描く一方、この曲は日常の尊さにフォーカスされていて、ダイビングが日常に組み込まれていった、てこの心境の変化とのリンクが伺える。3期タノム

 

トップ10に入りまーす。

 

10.ドロップスターズ / Twinkling star

Twinkling star

Twinkling star

  • provided courtesy of iTunes

 これはもう理想的なアイドルソングという感じ。まず3人全員がしっかり歌える。一工夫加えた展開も面白いし、ドラム・ベースのキレも非常に印象深い。

 しかしなによりも、「このハイクオリティの曲を、あのエイプリルフールの、あの1話の3分くらいのおふざけのために作った」という吟さんの心意気に大拍手を送りたい。

 

9.ずっと真夜中でいいのに。 / ヒューマノイド

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 サブスクによる出会いその3。サブスクやってなきゃ絶対に御目に掛かることはなかったであろうアーティスト名。正直MVは小っ恥ずかしくて見てられないんですが、楽曲は全ての楽器が何かしら「キメ」になる音を出していてとても好きです。

 しかしネット発アーティスト特有とも言えるあの「間奏」はなんなんでしょうね。何か協定でもあるんですかね。

 

8.Official髭男dism / エスカパレード

エスカパレード

エスカパレード

  出会いは例によって「ノーダウト」だったのだが、アトロクでライブを聴いて実力を実感。

 ポップだし、グルーヴィーだし、キャッチーだし。正直「参った」以外の言葉が出てこない。売れたけどもっと売れろ。

 

7.LiSA / ADAMAS

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 やっぱりSAO×LiSAは良い。今季からのSAO全く見てないけど。

 1番Aメロの「加速していくマグマの鼓動」の無理矢理入れ込んでリスナーのエモも加速させていくのとか、最高に良い。2番Aメロのインセプション。更に間奏のコールでアンセム感もマシマシ。「輝けー!」の伸びやかな歌声も良い。最後の「ジャン!」も良い。もう良いんですよ、最高ですよ。CDJで聴いてライブ映えもしていたし。本当に喉労ってください。

 

6.瀧川ありさ / Gentle Rain

東京 - EP

東京 - EP

  湿った雨空の中で駆け抜ける風のような曲。Bメロからサビへのアルペジオを中心に据えたブリッジが最強。アコギがエレキだったらまた全く違う印象になっていたんだろうなあとしみじみ。

 

5.坂本真綾 / 逆光

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 今年の真綾さんはこの曲と「CLEAR」と2曲もクラシック作品を生み出してしまったため非常に迷ったのですがこちらを。

 Cメロの「私はここにいる」に収束していく感覚と、その後のピアノと弦楽器のみからビートが入って加速していく展開、そしてアウトロのフレーズ。とんでもなく素晴らしい。

 「このリリースペースで下半期にアルバム出なかったら嘘だろ」と思ってましたが、結局出ませんでした。

 

4.大石昌良 / ほのかてらす(弾き語りver.)

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 弾き語りラボでも披露していますが、音源ではタッピングも交えて疾走感も加えられています。

 この曲は大石さんの弾き語り活動のひとつの到達点になっているのではないかと感じます。「トライアングル」のような超絶テク曲も素晴らしいですが、本当の意味での「弾き、語る」をこの曲で体現しているように思う。

 

そしてベスト3。

 

3.la la larks / 点と点

 年末に行われたワンマンの企画で、クラウドファンディングに参加した人のみに送られた音源。なので残念ながらここで聴かせることはできません。

 イントロ、本当に本当の最初の音でリスナーをぶちのめしてくれるんですよ。そっからは洪水のように襲ってくる音たちから、内村さんの澄んだ歌声と共に駆けていく感覚。sfpを思い起こさせる、しかしsfpではない、ラークスだからこそ出来るような音楽。

 この曲、本当に多くの人をぶっ飛ばして欲しいんで、どうか流通を・・・。

 

2.UNCHAIN / Just Marry Me

LIBYAN GLASS

LIBYAN GLASS

 みなさんご存知の名盤「LIBYAN GLASS」。みなさご購入済みでしょうし今更リンク貼ることないだろ〜とお思いかもしれませんし、「お前UNCHAINすら聴いてないんだろwwwwってバカにしてんのか!!!!!!!!!!!」とお怒りかもしれませんが、それはともかくこのアルバムの中でもこの曲は本当に完璧だと思う。

 UNCHAINの魅力・素晴らしさがこの曲に全て詰まっているのではないだろうか。シュガさんがイントロから奏でる印象的なフレーズ、谷さんのベースをはじめとしたグルーヴ、それを下から支える吉田さんのビート、そしてまっさんのボイジャーまで届く伸びやかな歌声。素晴らしいコーラスワーク。英詞で洋楽のようでありながら、このキャッチーさは日本風味。

 まさにUNCHAINしか出来ない音楽。冗談じゃなく聴いてくれませんか?

 

 1週間前まではこれが1位で確定だと思っていたんです。

 

 

 

1.BUMP OF CHICKEN / 話がしたいよ

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 12/28のCDJアースステージ、ヘッドライナーで出てきた彼らに打ちのめされました。ボロボロに泣かされました。

 この曲はそのCDJの1週間ほど前に初めて聴いて、その時点でも「あーやっぱりバンプは普通に良いよなー」と思っていたんですが、生で聴いてもう申し訳ないと。何が「普通に」だよ、めちゃくちゃ良いじゃねーかよ。

 か弱くも雄弁である藤くんの歌声の二面性がこの曲では最大限に発揮されているのではないだろうか。これもCDJで披露したが、「ギルド」と似たものを持っているように思う。

 

今現在で古今東西様々なロックバンドを好きな人間で、彼らの音楽に触れずに過ごしてきた人はいないだろう。その場所に残る者もいれば、彼らを入り口にして旅立っていった者もいる、むしろ後者の方が多いだろう。自分もその1人。

 でもそんな人々の帰る場所を、彼らはずっと残してくれている。彼らも彼らで進化はしている。旅を続けてふと回想するあの街の美しい景色、ビルが建ち始めても、あの景色は確かにまだ残っている。

 邦ロックの、いや日本のフロントランナーはずっと同じ場所で、全ての人々の再訪を待ってくれている。

 

1.BUMP OF CHICKEN / 話がしたいよ

2.UNCHAIN / just marry me

3.la la larks / 点と点

4.大石昌良 / ほのかてらす(弾き語りver.)

5.坂本真綾 / 逆光

6.瀧川ありさ / Gentle Rain

7.LiSA / ADAMAS

8.Official髭男dism / エスカパレード

9.ずっと真夜中でいいのに。 / ヒューマノイド

10.ドロップスターズ / Twinkling star

11.鈴木みのり / Crosswalk

12.中島愛 / 知らない気持ち

13.オーイシマサヨシ / オトモダチフィルム

14.向井太一 / Haters

15.fhána / わたしのための物語

16.RAMMELLS / NIGHT OUT

17.星野源 / Pop Virus

18.オーイシマサヨシ×加藤純一 / ドラゴンエネルギー

19.RADWIMPS feat.Taka / IKIJIBIKI

20.NakamuraEmi / かかってこいよ

21.majiko / Learn to fly

22.OxT / UNION

23.Perfume/ 超来輪

24.UNISON SQUARE GARDEN/ 君の瞳に恋してない

25.綾野ましろ / GLAMOROUS SKY

26.the peggies / 君のせい

27.Xai / The Sky Falls

28.女王蜂 / HALF

29.MONKEY MAJIK / Tokyo lights

30.RHYMESTER/ 本能

31.凛として時雨 / Chocolate Passion

32.Man with a Mission / Take Me Under

33.米津玄師 / Lemon

34.BRADIO / Sparkling Night

35.predia / カーテンコール

36.sumika / フィクション

37.theウラシマ’S / 正しい街

38.The Little Black/ 波紋

39.eill / MAKUAKE

40.謙遜Lovers / Zombeat

 

音楽関連で来年2019年に期待していること

・RHYMESTER30周年の展開

・真綾さん流石に来年はアルバム出すよね

UNCHAIN初CMタイアップの効果はあるのか

 

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