たてただけ

三日坊主にすらなれない

23-24プレミアリーグ 順位予想

前・世界最高お金持ちリーグことプレミアリーグさんの順位予想です

情報としてはカイセドがリヴァプール拒否、ケインが退団間近までは把握してます

 

 

1.アーセナル

俺らが信じてあげられなきゃ誰が信じるんだ。

充実の補強と深化で今年こそは…とはいえCLとの並行を学ぶシーズンになることは覚悟。

ウーデゴールのよもやの離脱でファビオが覚醒!を予想、というか全員が成長してこそ優勝に手が届くと思っている。頼むでしかし特にファビオ

 

2.マンチェスター・シティ

バーンアウトはないが、ギュンドアンらシンプルな戦力ダウンでより競り合いそう。

マフレズのとこは普通にパルマー覚醒なんじゃね?

 

3.マンチェスター・ユナイテッド

オナナ獲得でテンハグフットボールの準備は整っちゃった感あり、今年はより2強に迫りそう。ホイルンドがハマらなくても冬になんとかするやろ

 

4.リヴァプール

カイセドを取り逃がしたのでいよいよアンカーどうすんねん問題が深刻化してる。バイチェやれんのか!?でもってヘンドの精神的穴はいかほどか。でも点を取ってくるヤツらは揃っているし復活するやろなあ

 

5.チェルシー

数年前アーセナルみたいに若手全振り過渡期とはいえポチェ連れてきちゃったのでそこそこやるやろなあという予想。少なくとも4位争いには食い込みたい。

 

6.アストン・ヴィラ

「いいCL」はそこそこに、PLでの地盤固めに邁進すべき。

参考になるのはビジャレアルの成績、「そこそこ良いけど届かない」がリアルなエメリ。

 

7.ニューカッスル・ユナイテッド

CLをどこまで追うんでしょうか。

「スポーツウォッシング」のイメージを引き剥がすには、CLで賞金を得ることが大事だから頑張るだろうけど、欧州カップ戦初挑戦のハウがただでさえハイインテンシティのチームのピーキング照準をどこに合わせてくるかが大事。

 

8.ブライトン

どうせ後釜が出てくるとはいえ、EL並行を考慮すると3枚看板の移籍は大きなファクター。三笘にとってはより結果を求められるシーズンになりそう、10/10は当然期待したいところ

 

9.トッテナム・ホットスパー

アンジェボールは1日にしてならずってのはマリノスを見れば一目瞭然。大黒柱との別れは逆にこの路線を押し進めるためのチャンスになりそう。ボトムハーフに沈む時期が絶対来るだろうけど、そこでレヴィがファビョって解任でもすりゃ外様からすれば笑いが止まらない状況になること請け合い。

 

10.ノッティンガム・フォレスト

いや意外とサプライズ候補でしょ。

「アウォニィプロダクション/ギブ白/ブレナンお祈り+ニアカテakaデラップあるいはショットン」という昨シーズン終盤にようやく見つけた「答え」をより最適化して、古豪復活の狼煙を上げるシーズンにしてくれ。

あとターナーがんばれ。フラムや西公といい元アーセナルのGKが頑張ってるのを見るのは嬉しい(除エミマル)

 

11.ボーンマス

いやイラオラ来たら楽しみに決まってるじゃん。

新たなバスクの名将の手腕がどこまで通用するか。縦につけて速くやるってのを聞くから、ビリング&ソランケってマジでうってつけなんじゃない?って思ってる。

補強も手堅く進んでいる印象で、最悪の前評判を覆したシーズンからの更なる進化を見たい。

 

12.ブレントフォード

賭博マンの長期離脱の影響は不可避だが、自分たちのスタイルが確立出来ている分大崩れはしなさそう。ラヤのところはフレッケン獲ったし大丈夫そう。

ウィッサにはぜひ正真正銘のハットトリックをどこかで決めてほしい。

 

13.ウエストハム・ユナイテッド

ライス離脱のうえ、もしパケタまで抜かれるんなら、2人が残してくれる2億ポンド?ものキャッシュを効果的に使えるかが何よりものカギになる。そういう意味ではJWPマグワイアの獲得はいい線いってる。

とはいえELの並行もあるので、モイーズにとっては再び苦しいシーズンとみる。ボーウェンくん復活待っとるで

 

14.フラム

血の気おおすぎミトロくんは残留っぽいけどパリーニャの長期離脱の逆境をどう切り抜けるのか。レノは応援してるけどまあ落ち着いてこのあたりに着地しそうな感じ。

 

15.バーンリー

躍進の原動力だったレンタル組をことごとく留めておけなかったのは痛い。テラはなんで普通にセインツに帰ってんだ。というわけで新戦力たちがすぐにコンパニボールにフィットできるか注目。

冬に師匠つながりのコミュニティ(シティ&アーセナル)からレンタル補強も現実的な選択肢になってくるかも。ってか責任持ってサンビ覚醒させてくれませんかね?

 

16.ウォルバーハンプトン

ロペテギの乱はあれど、後任にオニールを迎えられたのはポジティブ。あれだけヤバいヤバいと言われたチームを残留させた手腕に期待、逆に言えばそこ以外に頼るところがない。まあ降格してもなんも不思議じゃない

 

17.エヴァートン

落ちそうで落ちない、いつぞやの大宮アルディージャさんみたいになってる青いの。火の車の財政状況で今年も戦力補強は薄く厳しいシーズンは必至。それでもなんとかショーン・ダイシが勝点を拾って苦境を切り抜けそう。あとアレだ、DCLくんの稼働率が直結すると思う。

でもダイシって(バーンリーでもわかるように)戦術アプデができないから、必ずどっかで降格するんだろうなと思ってる。でも今年ではない。

 

18.クリスタル・パレス

財政難でレルマ以外の上積みがないうえにザハが抜けた、そのうえオリーセへの噂が現実になれば苦戦は必至。

問題は崖っぷちに追い込まれたとき、果たして最大の功労者ホジソンに汚名を着せる覚悟ができるのか?というところ。ズルズルと春まで行っちゃったら、シチュエーション的に思い浮かぶのはレスター。

 

19.シェフィールド・ユナイテッド

トラスティには頑張ってほしいけど、ストライカーとボランチの主力が抜けていてはなかなか厳しいですわ。冬におこぼれを上手く狙って挽回できるかがカギかもしれない。

 

20.ルートン・タウン

めちゃくちゃつまらない場所に置いてるけど、スタジアム改修で金使わなきゃいけなくて補強が地味ってなるとやっぱキツい。こちらも冬補強が大事。

 

 

1.アーセナル

2.シティ

3.ユナイテッド

4.リヴァプール

5.チェルシー

6.ヴィラ

7.新城

8.ブライトン

9.スパーズ

10.フォレスト

11.ボーンマス

12.ブレントフォード

13.西公

14.フラム

15.バーンリー

16.ウルヴス

17.エヴァートン

18.パレス

19.シェフユナ

20.ルートン

 

まあ外れます

私的映画ランキング2020

コロナ禍な世の中いかがお過ごしでしょうか!

今年は「全く観れてなくて記事にするか迷った」去年以上に観れていませんが、そんなこと気にせずに好きにやったらいいぜ!

では20位から。

 

20.スレート

今年はけっこうTIFFで固めて観賞しました。それなかったら30本未満?ヤバいな。

韓国産キル・ビル真正面リスペクトな娯楽作。

久々に「たのしい!!!!!!」って感情だけでいいんだなって思える作品だった。

しかし言ってしまえば闇鍋である。その闇鍋を楽しめるかどうかはお前次第。

最後に「あっこの監督映画好きなんやなー」って思える仕掛けも込みで。

たのしい!!!!!!!

 

19.燃ゆる女の肖像

一転こちらは美しい作品でしたね・・・

最後の最後の「肖像」が素晴らしすぎて…あれで全て持って行った感。

ロケーション最強だし、価値観も立場も異なる3人の女性の尊き瞬間の「ポートレート」は本当に素敵。

額縁に嵌められることから逃れることを願う彼女たちにとって、この島はまさに「楽園」。

それだけにあのラストよな。

 

18.ミッシング・リンク

イカっていいよね〜〜〜〜〜ってまた思った。

純粋に明るい冒険活劇でありつつ主人公は初めて大人っていう、誰が観ても一定の満足感を得られる良作になってる。それゆえにトガリが少なくて現地で興収振るわなかったんかなー。

様々な意味での「ミッシング」を忍ばせる脚本もお見事。

主人公がヒューさんでけっこうな演説していて、グレショ文脈から「見世物」扱いや名誉を追う皮肉も込められていそうなのがニクい。

エンドロール恒例の撮影シーン観ると、コロナ禍どうするんだろうな〜とも思ってしまう。

 

17.トラブル・ウィズ・ビーイング・ボーン

アウトすぎるけど美しい、ロリータアンドロイドと人間の「交流」…と思わせておき、「弱き者へ自らの慰めの役割を持たせて、思いをぶつけていく」ことへの危うさを叩きつける作品。

中身はそんな思いがあるけど、みてくれがアウトすぎて他の国じゃ公開絶対無理だから、貴重な機会だったなーというのもありつつ。

ロボ的演技を卒なくこなす子役も素晴らしかったなあ。

 

16.皮膚を売った男

ここまで全部TIFF。本当に開催されてよかったなあ。

ザ・スクエア 思いやりの聖域」であった、猿パフォーマーのシーンの居心地悪い感じを1本続けるような感じ。
ただ「ザ・スクエア」はそれをずーっと引きずったけど、こちらは異なるアプローチをとったことによって「痛快さ」が生まれていた。

大事なのは背中か彼か、それだけで分かれる見方・行動がもうあからさますぎですわ。

亡命できた側としての、祖国にいる家族との距離が段々遠くなってしまう悲しみという視点は新鮮にうつった。

突飛な主題と展開で揺さぶるエンタメ性もあり、思わず笑ってしまうようなシーンもあり、それでありながら、「偏見」を容赦なくあぶり出す。まさしく痛快作。

 

15.アングスト/不安

殺人を繰り返す主人公を通して観客の非道さを突きつける、めちゃくちゃ良い作品だったなあ。

どんどん同情させにかかるのが恐ろしいったらありゃせん。
内に内にと閉じ込めていた「彼」の欲望が放たれる解放感を表すカメラ演出も光った。
いっつも言ってるけど、「私たちがシリアルキラーに惹かれるのは、ひとえに彼らが私たちの「if」だからに他ならない」からだよなと。

 

14.この世はありきたり

岡田あがささんオンステージ。気持ち悪すぎるこじらせ圧巻。

でも出来事全然ありきたりじゃねえ!

「もしかしてここだけで終わるのか!?」と思うくらいだった廃工場の独白からヤバすぎた。
「何も関心がない」父さんのリアルぶりとか、なによりも店長さん最高。
家族、友人、恋人、そして…。様々な「つながり」は誰がためにあるのだ?

 

13.異端の鳥

子どもが色々なひどい大人のせいでひどい目に遭って歪んでいく地獄、時々会う優しい人の優しさまでもが彼を苦しめ歪みを加速させていてそしてまた地獄。

極度に無口な主人公の子役は表情だけの演技が凄まじかったなあ。

ホロコーストものというよりは、それはあくまで大きな背景として主人公の子にフォーカスしているんだが、彼が会うひどい大人もその「大きな背景」によって歪んでいったのならと思うと、地獄が地獄を作り出すスパイラルの罪深さに心折れた。

 

12.初恋

ヴァイオレンスとアツさとバカバカしさの超融合。
そして「詰んでる」若者たちがどう足掻いていくのか?

彼らの大立ち回りが、笑っちゃうほどイカれた暴力の「カオス」へと、奇跡の一夜をいざなっていく。

ヤクザたちのナリや出で立ちは、観客が見たかったモノをしっかり魅せてくれてた。

ベッキーイカれかたもとても良かった、ちゃんと怒ってた。

無理そうだと思ったシーンの「やりかた」がアクロバティックすぎ!!!ここで今作のバカバカしさとやりたい放題ぶりが極地に至って最強になってた。

三池フェチ100%。バカ面白かった。

 

11.音楽

研二の気まぐれにユルくノる2人と、巻き込まれる周囲が織りなす、束の間の青春。

この作品はとにかく「間」が良かった。実は笑いで一番大事なのってそれなんじゃないかって最近思う。
画が写実的だと声の演技に違和感を感じることもないというのも今作での発見だった。そういう意味でも表現方法や演者や諸々がかち合ってる。

まさに” Don’t think, feel”な絵とストーリー。でもそれこそが「音楽」の本質でもあるんじゃないかとも。

 

10.Fate/staynight Heaven's feel 第3章

Fate/Zero」から9年。ufotable制作陣の皆さんは、あの時以上のハイクオリティな映像を創り出して、Fateシリーズ有終の美を飾ってくれた。
彼らがいなければ、アニメを楽しむ自分がいなかったのは間違いない。

 前章から引き続いて「動」と「静」の両表現ともずば抜けたクオリティ、更に今作では異なるベクトルの表現技法で物語へ没入させる術に挑戦してた。

特に「動」の表現は前章から更にハイクオリティ。サーヴァントvsサーヴァントのスケールが大きすぎる戦闘であっても、だいたい何をやっているか分かるのが凄いわ。
粉塵をもっと撒いて有耶無耶にしていいところでもしっかりと描き込んで、枚数も増やすし。
2章よりも大きな戦闘が少ない(かな?)分、個々の戦闘を重厚なものにできてる感。
シナリオ面では「Zero」含めたシリーズを通して、最も本来の意味での"fate"を感じた。
サーヴァントだけでなくマスター側も、第4次いやそれ以前まで巻き込んだ「宿命」を抱え、それらが複雑に絡み合い、各々がその"fate"に向き合いフィナーレへと向かう。

しかしそのたたみ方は…あまりに心に来た。
約束された名シナリオに最高クオリティの映像、全てにおいてレベルの高い三部作だった。
自分のFateシリーズはこれにて終了です。

 

9.ヴァイオレット・エヴァーガーデン

物語自体は相変わらずベタもいいとこなんだけれども、それでも観客を白けさせずに純粋なる感動へと誘えるのは、ただ家族/友人との「美しき絆」だけでなく、(それが絆の強調のみの意味合いだろうと、)裏返しの「呪い」も避けずに描いているからこそと感じる。そこはやっぱりさすが「脚本・吉田玲子」の揺るぎないブランド。
そしてなにより京アニの圧倒的な画力だよ。たぶんこの企画は京アニ以外だったら物語のクサさが目立って成立してない。

生物図鑑の動物イラストに始まり、義手の光沢、朝露に濡れる草花、そしてMMFRのあのシーンすら彷彿とさせる、豪雨の中膝をつく姿。全てが京都アニメーションでしか成せない、繊細で美しく、尊い描写。

京アニ作品で必ず印象に残る、あの「女の子がときめいた時の瞳の輝き」、あれが大好きで。それが失われていなかったのが本当に嬉しい。

「ア-ナタノ-コエガ-」をまた聞く羽目になったこと以外は素晴らしかったです。

 

8.ANNA アナ

とにかくビジュアルに振り切って「魅せる」女スパイ映画。
観ていてひたすらに「美しく」、そして「楽しい」。

ちゃんと良くないところもあるけど、それ以上にビジュアルが良い。

鮮血に塗れた純白のファーコートを脱ぎ捨てて、黒いレザー姿で無双していく格闘シーンはまさに「クールビューティ」でたまらない。「アトミック・ブロンド」の「女性」としての立ち回りとはまた違う、少々ファンタジーも入った無双ぶりだったけど、見たかったのはこれなんですわ。魅せる画づくりにやられっぱなし。

モスクワ・パリ・ミラノを股にかけているのもあってか、景観も美しい。序盤のカーチェイスが急ハンドルするだけの単調なものだったのに、景観のおかげで画づくり的にはマシなものになっていた程にね。

そんな「アクション」と「美しさ」がシンクロするのは、要人を56しまくるダイジェストシーン。音ハメ要素が多分に含まれていて、「ベイビー・ドライバー」的爽快感もあり、様々な56しかたを魅せる良さもあり、そしてアナが様々な出で立ちで56していく絵的な美しさもありで特に印象に残った良いシーンだった。

エンディング曲が007的テイストを持っていることからも分かるように、あくまで「スパイ」要素を強調したい映画だから、「アクションマシマシでスカっと」系に振り切ってるわけでないからな!そこだけ注意な!

 

7.ミッドサマー

アリ・アスター監督自身のティーチインがだいぶ昔に感じてしまう。

あまりにも違う世界に連れて行かれる分、没入感が半端なく、だいぶ余韻感じていたらしい。

ロケーションや壁画、衣装などの雰囲気作りが抜群に良すぎた。広大な草原にイチから建てたロッジに、意味深すぎる壁画、そして純白で自然的すぎる白装束、しきたり、花飾り。そら没入しないわけないわ。

「物語」は暗がりから始まり、祭典へと近づくにつれてどんどんと明るくなっていく。
ダウナーな彼らを無理やりポジティブへ連れて行ってしまうような、そんな病的な明るさだった。

そして病的なトリップ表現もまた凄まじかった。あの空間の異様さと幻覚表現は絶妙にマッチしていて、いよいよヤバいねこれねぇ!!と、観ていて不思議&興奮。

ドン引きすりゃええのやら笑えばええのやらなしきたりは理屈こそ通ってるけど、遠目から見るとめちゃくちゃシュールな画。そういった俯瞰の目を担う「人」がどのように移り変わっていくかにも注目。

監督の笑顔の底にある恐ろしさを、また垣間見たわ。

 

6.透明人間

晦日にギリギリで見たのが滑り込みトップ10入り。

前半合わなくて見るのやめようかと思ったけど、ある展開でこっちが想定していた主題を越えてきて一気に引き込まれた。
今のCGでちゃんと「見えない」透明人間も怖いけど、それよりも恐怖に取り憑かれて殺意に満ち満ちたエリザベス・モスの顔面が超こええよ…

純粋なる被害者かそれともパラノイアかっていう境界線の間で反復横跳びしているような、そんな危うい役を演じたエリザベス・モスは本当にヤバみの塊。

まあそれもそのはずで、透明人間の追い込み方がとにかく超陰湿。ただ不意打ちで殴るわけでなく、見えない優位性を存分に活かして、良心や信頼を踏みにじりにかかる。こっちが予想するラインを絶妙に上回ってきて最高に不快にさせてくれた。あと腕っぷしが異常なほどに強い。

シナリオも普通そこで終わるやろってところから更に展開していって、そこからの着地もお見事。

しかし今作の主題が、透明人間と同じく見えないものである「心」の戦いだったのだと気付いた途端にゾッとした。

強烈。

 

5.TENET

グランドシネマサンシャイン裏のホテルとって観に行ったわ。

「映画が帰ってきた」と真に思えた作品だった。

そして内容自体も後にも先にもなさそうな作品だったし。

やっぱり毎回ちゃんと「俺にしかできない映像を撮ってやる」っていう意気込みでやってくれるノーランは素直にすげえと思うぜ。

「007撮らせてもらえないからそういう感じの映画撮っちまうべ、でも普通じゃおもんないから007で絶対できないことやんべ」ってノリ。それがもう極まりに極まりすぎて、ノーランにしか撮れないものになってた。

飛行機突っ込ませるみたいな派手に金かけたシーンもあるけど、このアイデアはノーランが映画を志した原初からあったものだろう。そのアイデアを本当にやってみせるノーランの胆力はもはや「意地」。

そしてルドウィグ・ゴランソンの劇伴がすげえ。「劇伴」として完璧。スパイ映画みムンムンな緊迫感・高揚感を煽る曲がめちゃくちゃ良かった。Spotifyでよう聴いたわ。
間違いなく劇場でしか感じられない映像と迫力とエモーションだった。

 

4.風が吹けば

今年フィルメックス初参加でした。
再開を目指すナゴルノ・カラバフの空港へ派遣されたフランス人監査士と現地の人々の交流。

気さくな人々、美しい田舎の町並みだからこそ、確かに落ちている影がより濃く映る。

景観は勿論、美しい画づくりが細部まで行き届いていた。草原を進むアランの画は特に印象深い。

「君たちの地図が正しいとは言えない」って言葉、最初は「そんな無茶な…」って思ったけど、後々にその真の意味を思い知る。あまりにも苦しく辛い「現実」と向き合いながらも故郷に住まう、「彼ら」の信念には心動かされずにはいられない。

水泥棒の少年が咎められない、その意味が分かったときは愕然としてしまった。

 

3.羅小黒戦記 吹替版

これを観た後は本当に声優人気にかまけて適当な作品作ってる奴等を全員はっ倒したくなった。それほどのフレッシュな熱量がやって来た。

マジで欠点ないエンタメ。文句なく万人にオススメ。

バトルシーンの比較対象は日本アニメじゃなくてMCUだし、環境問題にもメスを入れつつ、そして感動への積み重ねも秀逸。
その上で、日本の声優陣が当てることで見やすくなっていて、故に「吹替版」とした。
井上俊之さんが『MTJJ監督の作品に呼ばれたらどうする?』という質問に対して「僕必要なんですかねぇ…」と言ったのも頷けてしまう。それ程の改心作。

MTJJ監督たちスタッフ陣の今後は無論期待だが、自分はそれだけでなく、この作品を食らった日本のアニメを創る人達が、「果たして自分は何を描いていきたいのか?」というアイデンティティを再考した、その延長線にある渾身の「アンサー」が本当に楽しみです。

 

2.ナイブズ・アウト

荒野行動はやるな。

「アレかと思ったらアレかと思ったら…」っていう十八番の裏切りは勿論、やっぱりライアン・ジョンソン作品はルックが最高にイカしてる。
館やロケーション、服装、そしてなにより欲しいところで最高のアングルの「画」をしっかりと魅せてくれる。本当に「映画観てるな〜」という実感を真に与えてくれる。

存在だけでイカしてるダニクレ、キャップと真逆なクリエヴァのギャップが最高なのは勿論だけど、やっぱアナ・デ・アルマス良いよね。

やっぱライアン・ジョンソンはたまんねえよ。

 

 

1.ジョジョ・ラビット

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影落ちる「あの頃」、靴紐も結べない少年は、自らにもたらされてきた「愛」を知る。

 

もうジョジョくんの純粋さがとにかく尊い。けど彼が「ごっこ」から本当に危険な方向へと進まないようにと守ろうとする周りの大人もまた尊い

ジョジョに「正しい」方向を、希望を与え続ける母・ロージーの美しさ。「社会」のはぐれものとしてジョジョにシンパシーを感じながら、ユーモアとともに明るくあり続ける、父代わりのキャプテンK。キャプテンKを健気に支えるフィンケルも、コメディリリーフなミス・ラームも素晴らしかった。
あと子供ながらもどこか悟った感のあったヨーキーくん。時代に翻弄されながらも、戦争とかを超えた「人の本質」を純粋に露わにしていたのは彼かもしれない。
そしてそんな子供と大人の中間にいる「囚われ」のエルサ。本来は最も自由を享受していい年頃の彼女が強いられている状況には、本当に胸が痛くなるところなんだけど、そんな中でジョジョと交流をすることが少しの慰みになってくれているなら……

とかくすべてが愛おしい。

 

そんなジョジョのイマジナリーフレンド「アドルフ」は、ジョジョが少しずつ周囲の人々の「愛」を知るにつれて、言動が現実の「彼」へと近づいていく。これはジョジョ自身の成長と、ナチ崇拝の気持ちが乖離していくことを表していて巧み。

そもそもタイカヒトラー演るのも、全編英語なのも、全てナチへの強烈な皮肉。ナチスドイツ舞台なのに敵国言語で話が進むし、ユダヤ人ハーフのタイカだからこその意味付け。

 

そしてなにより素晴らしかったのは色彩表現。ロージーの服装が鮮やかで本当に美しかったのはもちろんだけど、戦争の香りが色濃くなるにつれて、色彩もくすんでいくという展開。
人それぞれが鮮やかに生きていくことが、本当に尊いものなのだ…というメッセージだと感じた。


物理的にも心理的にも「分断」が加速してしまった2020年。
来年こそ、その「分断」が少しでも癒えて、「紐を結ぶ」作品が多く出てきてほしい。

 

 

1.ジョジョ・ラビット

2.ナイブズ・アウト

3.羅小黒戦記(吹替版)

4.風が吹けば

5.テネット

6.透明人間

7.ミッドサマー

8.ANNA アナ

9.ヴァイオレット・エヴァーガーデン

10.Fate/staynight Heaven’s feel Ⅲ


11.音楽

12.初恋

13.異端の鳥

14.この世はありきたり

15.アングスト/不安

16.皮膚を売った男

17.トラブル・ウィズ・ビーイング・ボーン

18.ミッシング・リンク

19.燃ゆる女の肖像

20.スレート

 

2021年に期待すること

・ディズニーが終わること

・007が公開されること

・シンエヴァ庵野さんの好きなようにやれていること

 

 

来年は50本以上。

私的ランキング2019 映画編

 正直今年は全く観れてなくて記事にするか迷ったんですけど、思えばめぼしいもの11個くらいしか観てなかった2016年も「ランキング!!!!!」つってやってたので、気にせず書くこととします。

 映画は20位からとします。

 

20.女王陛下のお気に入り

満ち満ちた宮殿で日々を送ろうとも満たされない女たちが、各々の「幸せ」を探る物語。
しかしその道に茨を敷き詰めあうのは、他でもない彼女たち同士。

建物も衣装も、とんでもなく華やかで美しく、視覚的に楽しくて没入してしまうけど、美しい側面だけじゃなく、泥や汚れ、最下層の醜さもまざまざと描写。
そして当時に照らし合わせて、夜がちゃんと「暗い」、いやもはや「黒」。廊下でさえも灯火の周りはなにも見えない。ソワソワさせるようなこの暗がりを利用した展開もまた面白い。

アン女王の時代だったからか、現代にアダプトしてるからか、3人は各々違う「強さ」を持つ。
アビゲイルとサラの2人は似たところにいるけども、やはりこの違いがそれぞれの行動を変えていく。そして持ちかたが変わっていって…
その2人の中心にいるのは、しかしとても中心にいちゃいけないようなわがまま王女。本能がまま、二転三転ヒステリック。オリヴィア・コールマンの怪演に釘付け。

そしてその周りにいる男の頑張りには目も向けられないのだ…

あとやはりチェックしておきたいのはランティモスの動物使い。今回最も重要なのはウサギだった。彼らのイノセンスさと人間の欲深さ・罪深さの対比は、最後の最後に非常に色濃く現れる。
でもウサギって死ぬまで発情期って言われてる、そして死ぬまで発情期なのはウサギと人間だけとも。つまり「上っ面の美しさの下に何を考えているのかは分からない」ってこと。
そしてそれを最初から分かっていて行動していたのは誰なのか。その人が放ったあの言葉は忘れがたい名台詞。

美しくそして醜い宮殿の諍い…なんて内輪っぽい話だけど、よくよく考えたらガッツリ国の行く末を巻き込む話だったりするぜ!
さあ、ご賞味あれ。

 

19.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

喜怒哀楽が交錯するハリウッドの日常と、ヒリヒリするヒッピーとのニアミスと共に「あの日」へ向かうお伽話。
かつ、タランティーノによるハリウッドという「街」へのラブレター

冴えない中年俳優演技冴え渡るレオ&とにかくかっけぇブラピの黄金コンビがたまらん!
そしてマーゴット・ロビーシャロン・テートはただただ尊かった。自分が出た映画を観に行くシークエンスはキュートでファニーでニヤケを隠せない。

特に「映画を観るシャロン・テートを正面から観る俺たち観客」いうなんとも不思議な状況には笑っちゃうとともにその後のことを思うと感傷的にもなってしまう。俺はあの時間違いなくマーゴット・ロビーと目が合っていた。

随所で挿入される当時の作品「っぽい」映像は、登場人物とともに観客を楽しませながらも1969年に誘ってくれた。劇中レオが出演した西部劇も含めて、もうタランティーノの愛が込められまくり。彼の骨の髄まで染み込んだムービーフリークっぷりを堪能させられる159分間だった。

しかしなんといってもこの作品はブラピである。久々に一挙手一投足すべてがかっけぇヤツを見た。

ハイウェイをかっ飛ばすブラピ、レオと笑ってるブラピ、愛犬と戯れるブラピ、ヒッピー娘を優しく窘めるブラピ、ハイになってるブラピ、旧友に接するブラピ、そして容赦ない暴力を振るうブラピ!最高のイケおじだった。

この世界の片隅に」が挙げられてるのとてもよくわかるけど、個人的にそれよりも想起されたのは「12話構成の日常系アニメ」

当時の空気感に拠ったすべてが味わい深い作品。
ちゃんととんでもない笑いどころを用意しているのは流石。

さぁ、あの日の「夢の街」を覗いてみよう。

 

18.サスペリア

リビルドされた「狂気」。

アーティスティックに吹っ切れてる作品大好きだわ。正直何度も見返したいとは思わない。明らかな狂気。

グァダニーノの画的センスと、「わけわからんこと起きてる」って幻想性・不可解さが高次元でミックスされたやべー作品。
第1幕のパトリシアが博士の部屋に入るまでの省略描写がめちゃくちゃテキパキしつつも丁寧だったように、大元はめちゃくちゃしっかりしてる。それだけに壊れっぷりが如実に浮かび上がる。
「あれ、ちょっとおかしいな?」が積み重なってドライブしていく感じ。

ティルダが3役やってるのは知ってたけど、予想だにしないところでやってた…

 

17.Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly

作品中幾度となく「これは大変なことになったねえ^^」、「こりゃおしまいだあ^^」と思ったが、それをどんどん塗り替えていく。全てを絶望へと叩き落とす悪趣味が過ぎるシナリオをufoの凄まじい画とともに叩きつけられた。

何よりこの作品でシナリオに勝るとも劣らぬ力強さを見せたのはufotableの画力。今作は「静」の画が異次元の境地に達している。
あと主題歌なんだが、Aimerさんの四つ打ち曲はあまりにも彼女の繊細な歌声と相対しているようで好きじゃなかった。しかしなるほど、この作品のためにやっていたのか!とすら思ってしまった。

三部作の2作目はそのシリーズの方向性や評価を決定しうる超重要な位置付けに得てしてなるのだが、須藤監督は我々に最高のアンサーを提示してみせたのではないだろうか。1章で上げに上げたハードルを悠々と超えてみせてくれた圧巻の出来。

さてこの先に何があるのか。「春」が待ち遠しい。

 

16.アベンジャーズ/エンドゲーム

MCUを愛し続けた全ての人々のための作品

SWの件を見ると、ファンの要求に応えながら価値観をアップデートさせていくのって大変なんだなあ・・・って。

まああのシーン以降からはガチ泣きしたし、ナターシャの扱い以外での不満は一切無いんですけど、JGやスパイディを巡る鼠の態度はクソほど気に入らないっすね。

外野のノイズで評価が下がってしまうのはとても辛い話ですけど。

 

15.岬の兄妹

自分が今まで見た作品の中で最もどん底の貧困
あまりに底も底すぎて、自分たちは「貧困ポルノ」として「こうはなりたくないね」なんていって消費して満足してるんじゃないかと、その心理を暴く働きをしてみせる。
そして改めて「なぜこういった作品が作られ、世に放たれていくのか?」を考えなければならないと、強く感じさせる。


兄妹の状況とともに、映るシーンの昼夜や空模様が明らかに変わっていて、それが最後まで徹底されている。どん底の夜に一線を越えてから、どんどんと明るくなっていく兄妹の視界。やってることは最悪。なのにそこには大きな「幸福」を感じる。
でもその明るい「希望」はただの搾取なんだよなあ…と冷静になって思う。まさに「弱い者たちが夕暮れ、更に弱い者を叩く」

倫理の外で無垢であり続ける真理子。

彼女を世界の残酷さを守るために、それを一手に受ける良夫。この良夫が善人であろうとしない、世の穢れに蝕まれたクズなのがとても良いんだ。

桜舞い散るような画や逆光の港と、非常に美しく印象的な画、そして最終シーン。

この作品が放たれたことによって、これから先、生半可な貧困描写は許されなくなってしまった、とすら感じる。
力強すぎる処女作。

 

14.パラサイト 半地下の家族

笑っちゃうほど滑稽な計画、笑っちゃうほど悲惨な格差。
世界共通のテーマ「格差」を描く作品に、またひとつ傑作誕生。
しかもそれがめちゃくちゃに「笑える」んだから凄い…エンタメ性十二分。

ことあるごとに映し出される「上下」のメタファーは、表面的にはめちゃくちゃに滑稽だったりするのに、明らかに根深い「格差」の影が横たわる。めちゃくちゃに胸が痛くなる…のに笑っちゃう。
しかし笑っちゃうとは言いつつも、細かい小道具にもその影を感じられるし、そのマインドに一度なってしまうと「あれもこれも…」としつこいほどに考えられてしまって、本当に苦しい。でもこの無意識のうちに顕現されるものこそが、格差の「象徴」

「この映画が描きたいのは『対立』ではなく、『問いかけ』なんです」
そう主演ソン・ガンホが語る意味を深く考えたい。

 

13.ブラック・クランズマン

潜入捜査のヒヤヒヤ・ワクワク感はもちろん、スパイク・リーが伝えたいこともしっかりと詰まった、骨太かつ「待ったなしだぞ、お前はどう思う?」と容赦なく問題提起をしてくる作品。

デンゼル息子演じるロンとKKKの電話シーンはもはやコメディ。黒人の口からとんでもない罵詈雑言が飛び出すのもビジュアル的に強烈だし、KKKの持つ黒人差別の理由をどんどん看破していく様は痛快だった。
しかしその一方で対面シーンはひとつ狂うと一気にまずくなりそうなヒヤヒヤ感が充満、そこにあまりにも危ういKKKの思想が重なり異様な雰囲気になっていた。
そんな中でアダム・ドライバーの大人しそうな顔から繰り出されるヤベー発言のギャップ。でもそもそも支部リーダーのウォルターが頭良さそうで気の大きくない典型的インテリな印象だったし、逆に彼の存在こそが、そんな人も黒人差別に傾倒しているのか、という哀れみと恐ろしさを感じさせた。
その一方でちゃんと、もはや「アイコン的」にいたポール・ウォルター・ハウザーが演じたアイヴァンホー。彼の無学でデブで…っていう救いようのないアホ演技は「アイ、トーニャ」に続いて最高なんだけど、そんなどうしようもない奴の唯一の拠り所になっているのがこの「団体」なのだと思うと素直に笑うことは到底出来ない。
彼らが射撃練習に使う的。それ自体は想像に難くなかったが、撮影時のエピソードを聞いて非常に恐ろしく感じた。

物語的には一応の完結を迎えるのだが、しかし今なお「憎悪」は終わってくれなかった、終わっていない
銃を構える人、犠牲となる人、肌の色の問題なんて「悪い意味で」消え去ってるんだ。
身勝手なイデオロギーが交差しまくる、もはや「カオス」でしかない現代をスパイク・リーは容赦なく記録し、そして突きつけて「作品」自体は終わる。
しかし作中で起こってること、今でもなーんにも解決してないよね?
作品的に綺麗じゃないという意見ももっとも。でも序盤パートで黒人活動家クワメ・トゥーレの演説をしつこいくらいに垂れ流ししたのを見れば、この最後の「実録」を入れるのは必然だ。

ロンとフリップのようなヒーローはいないのか、それともこの映画を観たそれぞれが2人の努力の火が十字架に引火せぬように灯し続けるのか。今一度考えなくてはならない。

 

12.ある少年の告白

信じ難いような人道を踏み外した行為をしても、「彼ら」はいとも容易く「神の子に戻ろう」と口にする。
極まったキリスト教(つっても宗派によるんだが)はカルトでしかないってのは「ウィッカーマン」でも描写されていたが、この問題がまさに今現在のアメリカで起こり続けているという事実壮絶。

あの狂った空間が結果として彼の才能を「開花」、というより「解放」させることに繋がったことで、青年の成長譚としても成立させる見事な構成。
回想の入りかたもなかなかにスムーズでスマート。

そして「教え」に狂ったセラピストを監督自らが演じているのが凄まじい。表現したいことと逆行した思想を持つ役を演じるなんて、相当に頭の切り替えも回転も出来る人なんだなと。
そして終盤のラッセル・クロウの名演には涙。「父」としての顔が強いけど「聖職者」として守らねばならぬものとの葛藤もあり…複雑な思いで噛み締める一語一句の演技。
ただ一方で、「抑圧」の対象がLGBTだけじゃないことをある展開で鋭く指摘している。

最後の最後に示されるあまりに恐ろしい事実には鳥肌。

原作の回想録が出版されてもなお、「矯正」施設に子を入れる親は大勢いる。
何のために親は子をこんなところに入れるの?その親心の根っこはなに?
主人公の父親はいつもはフォードのディーラー、日曜は牧師と、まさに「田舎の成功者」だった。この設定には間違いなく示唆するものがある。

しかしこの話も「いくつもある"真実"のうちのひとつ」であることを忘れちゃいけない。
この作品を受けて我々がすべきは、内容全てを鵜呑みにして、同性愛「矯正」施設を人権に反する!と糾弾する(ことも必要かもしれないが、それ)よりも、大切な人同士で、それぞれが抱える問題を受け容れ、支え合っていくことなのではないだろうか。

 

11.ハウス・ジャック・ビルト

 

フェーイム!!!!!

殺人鬼ジャックの深き深き闇へと潜る2時間半。

 

倫理観を一線また一線と飛び越えていく様が最初はとても痛快に映るし、実際に笑い所もあったり。

でもそう思えるのは表面的な行動だからこそであって、ジャックの内側まで見え始めてからはどんどんと深みに嵌められていく「笑えない」感覚。

そう、犯罪自体のグロテスクぶりよりも、シリアルキラー・ジャックの深層心理へとどんどんと深く深く潜航していくことがこの作品の妙なのだ。

 

それはもう「映画は映画」とちゃんと思って臨まないと到底受け入れられない描写だった。そう思わせた章で更にヤバいことをやってのけるのはもう「流石」だなとしか。

でも一方で「シリアルキラーの心情を綴るのであればそれくらいの覚悟を持たないとだろ」というLVTの作品に対する誠実さもまた感じる。

そしてその「受け入れがたい描写」の時から、最初のジャックからどんどんかけ離れていくのも印象的だった。

所々に監督自身の信条も垣間見えたりしたりしてメタ的なスリリングさすら。

 

シリアルキラーを色モノと規定してファニーに描いて「グロいっとく?」、みたいなのじゃなくて、「本気でシリアルキラーの気持ちを分かろうとする」スタンスで、グロはそのうちの過程でしかないからこそ、尋常じゃなくヤバイのだ。

 

場内に残った観客全てを「向こう側」へと連れて行く、「ゾッとするほど魅力的」な危険すぎる作品。

 

さて、トップ10。

 

10.バーニング 劇場版

覚悟はしていたが、やっぱりおっもい。そしてふっかい。

サスペンスらしくヒリヒリするシーンもあるが、何が真実か偽りかこそが主題。謎が永遠に残されていくむず痒さと共に一旦の「結末」を見せられるが、何一つとして心は晴れない
ヘミの住むワンルームの窓が北側にしかなくて、塔から反射した時しか当たらない状況が、もうそのままこの作品を表現しているよう。本当にジメーーーーーっとしてるけど、非常に美しく鮮烈なショットもまた映る。田舎の風景はプライスレス。
ジョンスとベンの鏡っぷりも辛いけど、ヘミのピュアっぷりがまた輪をかけて辛い。
ジョンスがクラブでボケーーーッとしてたのには笑ってしまった。

終盤にジョンスが言うある言葉。それこそが、そのままこの作品であり「現代」。

 

9.キャプテン・マーベル

MCUがまた「最高傑作」を更新

歪さも全て受け止めて人は「ヒーロー」と成る」というテーマは、第1作「アイアンマン」から連綿と受け継がれてきた精神であり、まさしく「マーベル」の名を冠すに相応しい。

序盤の敵地潜入はTPSのマルチプレイを彷彿、OWのウィドウっぽいキャラもいるから尚更ゲームの立ち回りっぽい。
そしてあからさまにスターウォーズとスーパーマン
そこそこの役職なのに悲哀が伝わる中年男性役として、メンデルソーンは完全に定着したんではないか。
ある決定的な展開のところでIMAX幅から通常幅に変わったのは面白い演出だった。
シリアスな音楽を流せるような展開で当時のナンバーをチョイスするセンス最高。
スクラルのお茶目な感じは憎めない。
そして今までのファンへの目配せと「優越感」も欠かさない。

女性ヒーローだとかヒロインだとかそういうアレの境地を、MCUはとっくに超えてる。だからこそ、最後の「キャロル」の選択はたまらない。ってかキャロルの幼少期かわいすぎ。

改めて示そう、これがMCUです」と宣言する作品を集大成のひとつ前に置いたファイギはやっぱり凄い。
新たなMCU入門編になること間違いなし。

冒頭から泣いた。

 

8.プロメア

トリガー×中島かずきがまたもやとんでもねぇデカい花火をブチ上げた!

果てしなくポップな色遣い(「スピードレーサー」みたいな気持ち悪くなるまでの極彩色ではない)の都市で繰り広げられるのは古典的なまでの「X-Men」なのだが、そこに火消し第一主義のバカことガロが絡むことでたちまちお祭りになっていく!

序盤にブチ立てる「一部の人が突然変異して火を吹き始めてアポカリプス起きました!!!」という設定の清々しいまでの無理さ。フィクションってこういうとんでもねぇ大嘘をつかれると、もうノリノリにならざるを得ない。「おっ、こいつぁ大きく出たねぇ!やるねぇ旦那!」って感じで。

今作はなんといっても堺雅人さんの使い方が大正解すぎる。制作側も本人も「堺雅人」というキャラクターをしっかりと理解しているからこそのクレイというキャラクター。私たちを弄ぶかのように本人と役の淡い境界を行ったり来たりする様はメタ的にもめちゃくちゃ面白い。でもまず大前提としてメタ視点を描いても観客に許されるレベルの名優だということと、それが声だけの演技になっても変わらなかったのは本当に凄いと改めて感じる。いつ倍返しされるのかと気が気でなかったが、もっとヤバいパワーワードを放ってきやがった。

澤野弘之さんの劇伴はもう流石の一言というか、画のクセが非常にあるだけに音楽を一歩間違えるととっ散らかりそうになるところをしっかりと締めていて、それでいてしっかり自分の色も出して「調和」しているのは職人だなと。

といった制作・脚本・演じ手・劇伴まで、それぞれの濃すぎる個性を過不足なく存分に活かしきった大・大・大快作と言うほかにないのだ。

 

7.スパイダーマン:スパイダーバース

いくら映像化といえど、「コミックがそのまんま動いてる」なんてぶっ飛びすぎな演出。でもそれが最高にキマッてる。
コロンビアのロゴからトリップさせてきて、「一体何が始まるんです?」と思わせてきてからどんどんのめり込む。
各キャラ立ちも良かった。特にポーカーの「マスク」感鑑みるに、多分あいつが一番強いんだろうなって。
友情愛情師弟成長、全部載せのフルコースで過不足なく楽しませてくれた。完璧。

ってかマイルズのスーツ格好良すぎるんだよな。

 

6.列車旅行のすすめ

これはコメディなのか、シリアスなのか、はたまたホラーなのか?
まあ結局のところ、人がおかしくなっていくさまっていうのはコメディにもホラーにも映る」ってことなのかもしれない。

序盤の「ベースの話」から、まさしく「インセプション」のような入れ子構造でどんどん深みに嵌っていく。あいつが言った「あいつが言った「あいつが言った「あいつが言った「あいつが言った………
たぶん覚える必要ないんだろうなって途中から思い始めたけど、でもそのひとつひとつのストーリーにギョッとしたり、とてつもなくシュールだったりする演出があったりしてなかなか面白いんで、割と覚えられたりする。そしてしっかりその後に絡んできたり、全然絡まなかったりする。そしてそこから新たな展開が更に始まっていく。んでもってベースストーリーの中に出てくる「彼」の存在が、更に謎めいたものに。

悪趣味・ナンセンス・エロ・グロが積み重なりつつも、どんどんと「言葉の迷宮」に誘われる感覚と、「笑い」と「恐怖」のあいだを行き来するスリリングさ。

3章に分かれてはいるんだけど、果たしてそのサブタイトルと内容にどんな関連性があるのかは正直理解できない。でも理解できなくていいかも。そう思わせた時点でこの作品の勝利か…

配給あってほしい。

 

 

5.ジョン・ウィック:パラベラム

最高にイかれた殺し屋天国へようこそ!!!!
戦闘のバリエーションや展開の目まぐるしさからしてもシリーズ最高の出来なのは間違いないぜ!

でも今作の出色はハル・ベリーだ!
アトミック・ブロンド」でシャーリーズ・セロン姉貴によって披露された、体格差をカバーする立ち回りを継承。そして「犬」というアドバンテージを得て大暴れ!新鮮かつ大胆、87/Elevenにしかできない最高のアクション戦術を魅せてくれた!

イカれポンチジャパニーズ・ニンジャマスターも最高!刀とチームワークを駆使した「仁義」重んじるアサシンの「強者(ツワモノ)」ぶりを堪能してくれ!

そしてとても新鮮だったのは「弾切れからの装填」のアクションシーン。
このシリーズが弾切れまでちゃんと含んだアクション・シークエンスを描くのはおなじみだけど、この動作がここまで強調されたシーンはなかったように思う。観客の期待をどんどん更新していく87/Eleven!

ビジュアルとステージ設定も最高にイカしてるし、なにより今作はマトリックス」オマージュの緑使いがとても映えていた。チャドとキアヌの物語が始まった作品に20年たった今立ち返る意義深さにしみじみ。

マトリックス、悪女、当然アトミック・ブロンド、そしてRe:Born!
2019年時点でのアクション映画の総決算、かつネクストステージへと向かっていく「ババヤガ」をしかと、しかと刮目せよ!

 

 

4.ジョーカー

ジョーカーというキャラクターが何故ここまで突出して人々を惹きつける、「悪」のアイコンであり続けているのか。
言動のカリスマ性や得体の知れなさなど様々な側面があるが、なによりも大きいのは、リアルとフィクションの狭間に位置していると思わせる「半実在性」ではないだろうか。それを改めて強く感じさせる作品だった。

ダークナイト」のスペクタクルも、「スーサイド・スクワッド」の祭り感もない。あるのはただただ廃れた「生活」だけ。
しかしそれでもこの作品は、11年前のヒースのジョーカーと同じく後世に大きな影響を与えることは不可避。

この作品は観賞の際に、ひとつフィルターを置いて考えなければならない。そっくりそのまま受け止めて受容するのは、とてもじゃないけど危険すぎる。

見ておくといい作品は、とにもかくにも「キング・オブ・コメディ」。本作へのオマージュが良い出来事も悪い出来事も。全てがふんだんに詰め込まれている。
なにより、「KoC」ではルパートとして出演したデ・ニーロが今作でジェリー側となって出演していることにこそ大きな意味がある。

そしてホアキン・フェニックス
「表情は笑っているのに感情は悲しみを感じている」、二つの相反する感情を抱いた顔を演じるという離れ業を序盤からやってのけている。更にそれが突き詰められていくと、もう「笑っているし表情も笑っているのに心は笑っていない」ということを、ただの「笑い」の演技だけで観客に理解させている。あと上手すぎず下手すぎずなダンスのキレ。本当に凄い。圧倒された。作品賞はどうなるか分からないが、ホアキンはオスカー絶対獲ると思うんだけどなあ。

「笑いと哀しみは表裏一体」とはよく言ったものだが、思えば「ハングオーバー!」シリーズで世界中を笑いの渦に包み込んだトッド・フィリップス監督が、今作で世界中を悲しみへと誘うというのは、なんとよく出来た「コメディ」か。

あと触れておくべきなのは、この作品があくまで「バットマン」の派生作品であるということ。
ジャスティス・リーグ」においても、フラッシュに「アンタのスーパーパワーは?」と聞かれて" I’m rich."と答えるのが笑いどころになるほど。そんな「勝者」が様々なガジェットを駆使して戦うコミックヒーロー。この作品には、そんな「ゴッサムの正義の象徴」はいない。スカッとする「アクション・コメディ」はもちろん、「リアル志向なアクション描写」もありゃしない。
希望のない社会だからこそ、ジョーカーの思想が入り込む隙がある。

はてさて、いま我々の生きる「リアル」はどうだろう。
新たなる「道化王子」は、我々に大きな「問い」を突きつけた。

 

 

さてベスト3。

 

 

3.ミスター・ガラス

上映終了直後からじわじわと「あれ、これひょっとしたらめちゃくちゃすごい映画なんじゃねーか?」って思いが強くなった。

スーパーヒーロー映画でありながら、シャマランのスリルが加わり、更にすべての人へ向けた愛の結晶でもあって、そして最大19年間追い続けたファン達への餞。
最後の最後にこのタイトルであるべきだと納得。
マカヴォイ七変化は前作以上にすごいことになってる。
ゆったり進行で退屈に感じたのがたまに傷かも。

多くの少年達が熱狂したサム・ライミスパイダーマンに先駆けて「アンブレイカブル」という楔を打ち込み、ヒーロー映画が飽和した16年後、「空想は空想」という「現実」に縛られた元少年達に、「スプリット」で自らの存在を思い出させ、そしてMCUがひとつの区切りを迎える今年、エンドゲームに先駆けて「ミスター・ガラス」で自らの物語を〆る。
ダークナイトMCUも、全ては彼の示した道の上にあった。
ありがとうシャマラン。

 

 

2.COLD WAR あの歌、2つの心

「ずーっと会えない〜せつない〜」みたいなやーつだと思ってたら全然違った。むしろ「ララランド」のテイストすら感じさせる、音楽に生きた2人の切なきロマンス

モノトーンの画から東西それぞれにあった魅力を感じながら、一方で残酷なまでの差が表されていた。だって東側での画だと50年代にしか見えないのに、西側だと現代に見えなくもないんだよ…と素直に思わせる素晴らしい時代演出。「異国情緒」の魔法は凄まじい。

「音楽劇」としても素晴らしかったのはサプライズ。東の民俗音楽は勿論のこと、西でジャズを聴けるとは。そして白眉はそれらが交わる瞬間。カチューシャも聴けます。

度を越したお転婆だったズーラの、国や思想や環境に振り回されようとも貫いた、愛おしいほどに純粋な思い・願いに心締め付けられた。

ノートルダム大聖堂が映し出されていたのは件の後だとなんとも切なく。

 

 

 

1.HELLO WORLD

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ナメてた恋愛映画は、映画オタクが作った超ブッとんだシロモノでした。
はいっ、久しぶりに食らいました。
古今東西様々なSF作品のエッセンスを総動員して綴られる、「セカイ」に生まれたあるひとつの恋の話。

それこそ前半は本当に「よくある」恋愛ものにSFが少しばかり絡んで…といった形なんだが、そのゆるいテンションから一気に畳み掛けてくる後半は凄まじかった。


とにかく名作へのリスペクトを感じさせる場面がてんこ盛り。「あ、あれのやつ!これはあのやつ!」が目まぐるしく絡みに絡んですごいものを見せてくれる、映画ファンにとってはただただ至福の時間。

そしてもう一行さんが最高にかわいい綾波の控えめさとアスカのツンをいいとこ取りした、「リズと青い鳥」の鎧坂みぞれのごとく透き通るような紺のロングヘアの「みんな大好きに決まってる」キャラクター。かわいい。そら頑張るわな。かわいい。

ってか「先生」を演じた松坂桃李さん…声の演技もめちゃくちゃ上手いな!!!孤狼の血」で桃李の女になってた俺だけども、観てる間は知らなくて、細谷佳正さんかと思った。エンドロールで知った時は本当に驚いたけども、声を考えるともう納得も納得。ってかよくよく考えたら、2人とも「この世界の片隅に」の周作さんだった。

舞台が京都であることを十二分に活かされた登場キャラ、展開、そしてネタだったことも地味に素晴らしいと思います。ロケハンしてなんとなくの綺麗さで…ってなりがちなところ、京都でなければならない「理由」をちゃんと持っている。

 

ってか音楽がしっかり良いんだよな。2回目観たら1回目よりガッツリ泣いてしまった。ナルバリッチ、エモい

 

セカイ系全体の欠点なので仕方ないところではあるけど、絡んできたら面白そうなキャラが本筋に全然入ってこなかったのは少し残念。あと日本のCGアニメに感じる「違和感」ってどうしても拭えないものなのかな…

ただそういった欠点を差し引いても、映画ファンほど楽しめる、大傑作SFアニメだった。クラシック化は間違いないかと。

やってやりましたね、伊藤監督、野崎さん。


書いた頃はまさか今年ベストになるとは思ってなかったけどな!!!!!!

 

1.HELLO WORLD

2.COLD WAR あの歌、2つの心

3.ミスター・ガラス

4.ジョーカー

5.ジョン・ウィック:パラベラム

6.列車旅行のすすめ

7.スパイダーマン:スパイダーバース

8.プロメア

9.キャプテン・マーベル

10.バーニング 劇場版

 

11.ハウス・ジャック・ビルト

12.ある少年の告白

13.ブラック・クランズマン

14.パラサイト 半地下の家族

15.岬の兄妹

16.アベンジャーズ/エンドゲーム

17.F/sn HF 2

18.サスペリア

19.Once upon a Time in Hollywood

20.女王陛下のお気に入り

 

 

2020年の映画で期待することと目標

・ミッドサマー、007、テネットはよ

・列車旅行のすすめが全国公開されるか

・シンエヴァ公開前にエヴァ全部見たい

・ちゃんと邦画実写も観る

・週2本ペースなら100本いくと思うので、なんとか頑張っていきたい

 

 

けっこう文章力が向上した1年だったなあと、今年初めのレビューの薄さを見てかなり感じる。

来年も素晴らしい作品に、人生を変える作品に出会えますように。

私的ランキング2019 音楽編

Youtubeリンクが大量に貼られているので注意!!!!

 

 時が経つのが早すぎますね。

 

 年末恒例私的ランキング音楽編です。 

 今年はそこまで詮索欲がなく、エントリーは26曲です。

 例によってトップ10までコメントは流し。

 

 

26.ラブ・ドラマティック / 鈴木雅之 Feat. 伊原六花

ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花

ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花

  • 鈴木 雅之
  • R&B/ソウル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 大型新人つってアニサマで出てきた時は大歓声でした。その後違う、そうじゃないとめ組もやってくれてすごかった(こなみ)

 

25.今夜はローリング・ストーン / Nona Reeves Feat. RHYMESTER

 けっこう付き合い長い2組ですが、グループ同士でのコラボは初めてらしい。

 

24.Kiss Me / キャロル&チューズデイ

Kiss Me

Kiss Me

  • キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 キャロチュー結局見てないけど絶対ハマれそう。プロデュースナルバリッチなんすね。

 

23.エガオノカナタ / Chiho Feat. majiko

エガオノカナタ

エガオノカナタ

  • Chiho feat. majiko
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 Chicoって見えて「ハニーワークス!?」ってなった。

 

22.留学生 / MONKEY MAJIK × 岡崎体育

 Twitterでバズった話がここまで膨らむとは。

 

21.Inferno / Benjamin & mpi

Inferno

Inferno

  • provided courtesy of iTunes

 スタジアムまでの道でいっつも聴いていました。今後スポーツ番組でヘビロテされそうな曲第1位。

 

20.忘れられないの / サカナクション

 サカナはアルバムをちゃんと聴けばもっと好きそうな曲あるんじゃないかと思うんですけど、まあこの曲をエントリー。

 

19.O・TE・A・GE・DA! / BRADIO

 今年はBRADIOのライブ行けず残念。

 

18.覚醒 / Superfly

 歌詞の意味はよくわからない。

 

17.Lost Game / Nulbarich

 この曲が流れるシーンで号泣しない人類いないでしょう。

 

16.P.S.RED I / TK from 凛として時雨

 スパイダーバース自体には合わなかったと思う。

 

15.Free! Free! Free! / 竹内アンナ

 21歳でこのクオリティ。宇多さんも「絶対売れる」って言ってた。来年アルバム出るってさ。

 

14.する / the peggies

する

する

  • provided courtesy of iTunes

音源あるか確認するためにつべで検索かけたら「生理ちゃん」の主題歌になってた。

 

13.乗ってけ!ジャパリビート / オーイシマサヨシ

乗ってけ!ジャパリビート

乗ってけ!ジャパリビート

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 曲には罪は無いということを自らの歌唱力で示したオーイシ最強!

 

12.飾りじゃないのよ涙は / King Gnu

 白日も良いんだけど、原曲の良さと彼らのテクニカルさが融合された素晴らしいカバーだったので。

 

11.Rowan / Official髭男dism

Rowan

Rowan

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 サカナと対照的に、アルバムしっかり聴いて「イエスタデイ」より好きな曲みーっけ!ってなった曲。

 プロデュースをillicit tsuboiさんがしていると知って、気に入ったのも納得。

 

 

さてさてベスト10。

 

 

10.紅蓮華 / LiSA

紅蓮華

紅蓮華

  • LiSA
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 なんかめちゃくちゃ人気ーー!!!っていう感じです。

 鬼滅の刃のコミックの驚異的な売り上げの上がりかたと共に紅白出場まで射止めてしまった歌姫LiSAの新たな代表曲。

 イントロからキレキレのギターとバッキングはもちろん、2番Bの「水面下で絡まる善悪、透けて見える偽善に天罰」のトラップもかなり好きです。だって編曲は我らが江口亮なんだもの

 しつこいようですが、喉は十分労ってください。

 

9.勘冴えて悔しいわ / ずっと真夜中でいいのに。

 この1年で一気にメジャーになっていった感がある「真夜中」。

 この曲で(あの小っ恥ずかしい)MVが作られなかったのが不思議だなあと思う。

 そろそろ後ろにいそうなえのん出てこいよ!って思うような、その疑いがさらに深まった曲でもある。

 テクニカルな演奏やラスサビの「ゲラゲラゲラ」に代表されるリズム感は健在。

 割と彼らの曲は歌詞があんまり意味を持たせるタイプじゃないのかなと感じていたけど、この曲はその歌詞がかなり面白かったSNS依存をするティーンを歌いながらも、自らのヘイターへのアンサーともとれるもので、ぜひ歌詞を見ながら聴いてほしいなと。

 満を持してリリースされたアルバムは、残念ながら割とネタ切れ感があった(けど、そう感じさせるほどこれまでが多彩だったとも言える)ので、この後にどのような動きをしていくのかに期待。

 

 CDJは年明けの真夜中にパフォーマンスするらしい。

 

8.ワインレッドの心 / 椎名林檎

ワインレッドの心

ワインレッドの心

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 すまん!!!三毒史は聴いてない!!!!!

 奏でられるアコーディオン、ストリングス、ピアノ。そして荒々しさを抑えて、艶やかさに前振りされた歌声で、この曲の世界観を一気に創り上げられていて、「お見事」以外の言葉が出てこない。

 アウトロで一気にジャジーになる展開は驚き&好き。

 

7.What's Gonna Be? / FIVE NEW OLD

 透き通った歌声、気持ちがいいカッティングに唸るベース、一度聴いたら忘れられなくなるキャッチーなサビ。

 1発で虜です。OMG!!!

 

6.Ordinary / THE CHARM PARK

 Hemenwayは生きてるんだよ!!!!!!

 メンバーだったCharm氏のソロプロジェクト、THE CHARM PARK。数々の楽曲から感じられる「あの頃」の匂いに涙しそうになりつつ。

 

 「みんな特別だったら、それって結果誰も特別じゃなくない?」という旨の1番A初っ端のフレーズ、この詞の奥深さがまず最高です。

 そしてアコースティック・エレキどちらも、まさに曲の「彩り」といえるような美しいメロを奏でていて最高です。

 

 

さあトップ5。

 

 

5.宇宙の記憶 / 坂本真綾

宇宙の記憶

宇宙の記憶

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 ついに待望のアルバムが発売された真綾さん。ただ今年はこのコラボが強烈すぎました

 椎名林檎×真綾×SOIL。なんだこれ。確かにこれはコンセプトアルバムには無理くり入れられないですわ。

 林檎さんらしさを感じるメロを奏でるSOIL、歌う真綾。各々の良さがかち合いすぎたコラボでした。

 

 

 

4.わがまま / 瀧川ありさ

わがまま

わがまま

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 うーん、いい曲!

 本当にストリングスの使いかたが上手いなあと。そのストリングスによるアウトロのメロがあまりにも良すぎです。

 割と理屈じゃない、エモでここに位置してるのかなと、文の書けなさからも察せるところ。

 

 

3.レイトショー / majiko

レイトショー

レイトショー

  • majiko
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 ピアノやアコギ、そして二胡は冷静さ。激しいドラムとエレキ、そして歌詞は情熱

 矛盾していく恋の感情を、majikoの激しくも壊れやすい無二の歌声が表現していく名曲。

 ラスサビでコードが変わるmake it glow展開(命名者・わし)もすこすこのすこ。

 アルバムではこの曲の次に「春、恋桜。」が来るようになっており、まるでレイトショーでこの恋物語を観ているかのような構成を感じられてとても素敵でした。

 

 

2.水槽 / 中島愛

 澄み切った海原のように壮大で開かれたメロディーにも関わらず、歌詞では贖罪や不安、弱さが歌われている。

 相対するふたつのテーマを見事に昇華させたまめぐの美しい歌声にやられた。

 本当にいちアーティストとしての「中島愛」の深みが一気に表れてきた1年(いや去年からかな?)になったと感じます。

 

 

 

1.マクガフィン / 岡村靖幸さらにライムスター

 まあ、知ってたレベルというか。

 それくらい、あまりにも凄すぎる曲。天才と天才の邂逅と化学反応。

 

 まずイントロのトラックから「なんだこれ!?!?!?!?」と。

 そして宇多さんのヴァースで思った、「なんてラップを乗せやすいトラックなんだ!!!!」と。トラックとして主張を抑えることなく、しっかりと宇多さんのラップが聞こえる。もちろんこの30年で培ってきたライムスのスキルもそれを下支えしているのは言わずもがな。

 「合点承知な」から、謎の突破口が見えて道が拓けてきたかのような転調も素晴らしいし、「じじじじじ実体のない」から始まるサビのシメも格好良すぎる。

 そして圧巻はDさんヴァース。全てのスキルをぶつけてきたかのような格好良すぎるフロウ。あまりにも、あまりにも格好いい。

 

 2010年代最後にこの曲が産み落とされた奇跡に感謝。断トツ1位。

 

 

1.マクガフィン 岡村靖幸さらにライムスター

2.水槽 中島愛

3.レイトショー / majiko

4.わがまま 瀧川ありさ

5.宇宙の記憶 坂本真綾

6.Ordinary / THE CHARM PARK

7.Whats Gonna Be? / FIVE NEW OLD

8.ワインレッドの心 椎名林檎

9.勘冴えて悔しいわ ずっと真夜中でいいのに。

10.紅蓮華 / LiSA

11.Rowan / Official髭男dism

12.飾りじゃないのよ涙は / King Gnu

13.乗ってけ!ジャパリビート オーイシマサヨシ

14.する / the peggies

15.Free!Free!Free!竹内アンナ

16.P.S.RED I / TK from 凛として時雨

17.Lost Game / Nulbarich

18.覚醒 / Superfly

19.OTEAGEDA! / BRADIO

20.忘れられないの サカナクション

21.Inferno / Benjamin & mpi

22.留学生 / MONKEY MAJIK × 岡崎体育

23.エガオノカナタ / Chiho Feat. majiko

24.Kiss Me / キャロル&チューズデイ

25.今夜はローリング・ストーン / Nona Reeves Feat. RHYMESTER

26.ラブ・ドラマティック 鈴木雅之 Feat.伊原六花

 

来年に期待すること

UNCHAINはシュガさん脱退後にどうなるのか。

・真綾さんのシングルコレクションは出るのか。

・竹内アンナさんがどれだけブレイクするか。

 

 来年もまた素晴らしい音楽に出会えますように。

エメリを「今」解任できないと思う理由(19/10/25時点での話)

 グナのみなさん、ご機嫌いかがでしょうか。まぁいかがもなにも絶対機嫌悪いでしょうけど。

 目下我がアーセナルプレミアリーグ9試合消化して5位。多くの方々が目標しているであろう「CL出場権獲得」の4位以内に向けてはまずまずの滑り出しと"数字上の順位だけなら"言えるでしょう。

 

 しかし、これもまた多くの方々が思っています、「これ以上ウナイ・エメリにこのチームを任せることはできない」と。

 相も変わらずのお粗末な守備、攻守の分断、「格下」への苦戦、そして選手起用の偏り。

 正直、解任論が出るのもやむなしだとは思います。

 

 ただ、それでも断言できます。

 少なくとも「今」解任するのはまずいと。

 

先に言っておくと、この記事のテーマは

「落ち着け」

です。

 

1.解任=今シーズン捨てる、のはまだ早い

 まず、前述した通り勝ち点15ptsで「まだ5位」です。これで(マン何とかさんみたいに)とんでもない沈みかたをしているならまだしも、まだまだ大鉈を振るうには早すぎるのではないでしょうか。

 

 「解任」はイコール、プレシーズンからのコンセプトを放棄することなので、

そのコンセプトが「CL出場権獲得」という目標を達成できず、ここから新たなコンセプトを急ごしらえすればまだ可能性がある

 という状況に至ったなら解任すべきですが。まだまだ復調の可能性はないこともないですし、もうちょっと時間を与えるべきだと思います。

 

2.後任次第で捨てるのが「今シーズン」だけじゃなくなる

 で、ここからが大問題で。

 解任するにしても、後任は絶対に「フルシーズンで結果を残した人」じゃないとダメです。なぜならコンセプトの確立がしっかりできる人でないといけないから。

 それが出来ないなら、後任も今シーズン限りで切り、来シーズンから新たな指揮官を迎えるべきなのですが、果たしてそんな明らかにクラブ側に都合良すぎるオファーを誰が受けるのかという。

 そうでないと、捨てられるのは今シーズンどころじゃ済まなくなるのではないでしょうか。

 

 現地ブックメーカーの後任候補は、アルテタ、ヌーノ、ヴィエラ、ロジャーズ、アッレグリといった名前が挙がっているとのことですが、

 このうちアルテタとヴィエラはフルシーズンでのトップチーム監督経験なし、アルテタに至っては監督経験すらなし(ペップが出場停止になった試合で指揮したことはあれど)。この2人に任せるのは論外と言っていいです。というかアルテタの引き抜きは、オフシーズンはまだしもシーズン中はシティが許さないでしょう。

 あとフレディの昇格も緊急避難的人事でなければまずいです。

 ヌーノとロジャーズは国内からの引き抜きで相当な違約金が予想され、アッレグリは休養中だが…といったところ。この3人ならまだ許容できますが…

 

3.金がないので引き抜きで解決することはなかなか厳しい

 アーセナルはユナイテッドのように大金を出すことはできません。正確に言うとオーナーは持っているのですが、こちらには下りてきません。それでもフロントはなんとかやり繰りや分割払いを駆使して補強を成し遂げてくれました。

 ですが、前述のヌーノやロジャーズといったところを引き抜くとなると、来夏以降の補強がさらに厳しくなってきます。

 いい監督といい選手の組み合わせでチームは良くなるものですが、監督の問題として解決することが出来なくなると、いよいよ選手を連れてきてなんとかするしかない。

 その程度で楽に4位以内に入れるリーグでもないですし、そもそも金が下りてきません

 

4.怪我から復帰してきた人たちがそろそろプレミアで使える(はず)

 ベジェリン、ホールディング、ティアニー、そしてラカゼットといった、9-10月の絶不調を極め(ながらも勝ち点はとってた)た時期に離脱していた面々のコンディションが、そろそろプレミアで起用するレベルにまで至ってくるんではないかと思います。

 彼らを起用するのかどうか?も含めて、今後の試合は注視していくべきです。

 というか、意地でも踏ん張るためには彼らの力が絶対に必要です。

 

 

 

まとめると

まだ順位悪くない上、怪我から復帰した人もコンディション良くなってきたし、まだまだ時間与えても?

解任するとしても後任はいるのか?

フルシーズン未経験者→今シーズン結果を出したとしても、来シーズン以降は相当まずいことになる

フルシーズン経験者→引き抜きが必要な人多し→来夏以降の補強戦略に打撃必至

 

といったところ。

 

 

 解任する場合のモデルケースは、ブレンダン・ロジャーズからユルゲン・クロップに監督交代をしたリヴァプールになるでしょう。

 そんなクロップでも就任シーズンは8位なので、新たなコンセプトを確立するのであればそれなりの覚悟は必要です。

 「してはいけない」解任のモデルは枚挙にいとまがなさすぎて。スールシャールは監督経験があったのでまだマシです。セードルフとかのイタリアのそっちのほうは本当にヤバいやつです。

 

 

勝負は11月の代表ウィーク前までの

クリパレ(H),ウルヴズ(H),レスター(A)の3試合。特にアウェイのレスター戦は最重要といえるでしょう。

ひとまずこの3試合終えるまでにせめて復調の「兆し」を見せることができなければ、「決断」をせざるを得ない状況がぐっと近づいてしまう。

エメリだけでなく、アーセナルの未来も懸かった日々になってきます。

 

 

 

 最後に。

 ここまで並び連ねてきた擁護は、全て「今すぐ解任した場合の致命的なデメリット」を考慮した話です。

 シーズン終了後の進退に関しては、現時点の出来ではとても合格点には至らないのは間違いない。

 まあそれはそのときに。ってか3年契約って話もあるし。

 

 というわけで、皆さまどうか適度にストレスフルで、そして最高にスペクタクルなアーセナルライフを。

Keep calm and carry on.

「シリアルキラー展2019」に行った雑感を、「ハウス・ジャック・ビルト」も少々絡めつつ。

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銀座・ヴァニラ画廊の「シリアルキラー展2019」へ行きました。

 

時代・場所・性別・年齢・境遇がバラバラな彼らなので、虐待や私怨など、心に傷を負った「原因」に共通点を見出したいところだし、ワイドショーだとか安易な考えだと、だいたいそこから「56した理由分かったね!おわりっ!」ってなるところ。

しかしピーター・サトクリフのように境遇は悪くなかったり(ED等で「内面的には」あったらしいが)、その兆候が無かったりしたのに、ある時突然「一線」を超える者もいることが展示ではしっかりと記されていた。


果たして私たちと彼らの違いは何なのか?


もちろんジョン・ゲイシーのピエロはじめ、彼らが残(遺)したアートから乱雑さや奇妙さ、そして美しさを感じ、「異常性」を見出すこともできた。しかし同時に展示されている直筆(であろう、あるいはタイピングした)手紙には「新年おめでとう!」だとか、「自分を覚えてる人がいるなんて…」だとか、ごくごく「普通」の文面が刻まれていた。


「隔てる壁」なんてないのではないだろうか?


彼らの「異常性」に「理由」を探そうとするのは「私たちは彼らとは違うんだ」という安心を得るため、そして誰しもの心の中に潜んでいる「衝動」を抑え込みたいため。

 

 

「ハウス・ジャック・ビルト」では、ユマ・サーマン演じる「あなた殺人鬼かも」等とからかってきた女性に突然手をかけたのが、ジャックの長きにわたる凶行の始まりだった。

なぜこのタイミングで?なぜ彼女を?その理由は語られない。

ジャックが病的なほど几帳面で心配性だったのは間違いない、でもそんな人この世にゴマンといる。

 

大きな違いはない。ただ手をかけたかどうか、「一線」を超えたかどうか。

 

 

どこかで通り魔などの大量殺人が起きた際、武田鉄矢氏が「人は人を殺さない、殺せない」と言っている動画がSNS上でよく取り上げられる。

2009年にNHKで放映された「リミット-刑事の現場2-」のワンシーンだ。

彼の言葉を受けて、現実で凶行に至った者を糾弾する。という図がある種「形式化」している。

 

この展示を見終えて、あの言葉がどうにも引っかかるようになってしまった。

「お前は人間じゃないから人を殺した」ではなく、「人を殺した瞬間に"人間"でなくなった」のではないだろうか。そう思うようになった。

公式サイトを見ると、動画で「一歩間違えていたら私が彼の立場になっていたかも」と犯人をフォローしていた森山未來演じる加藤を主人公とし、武田鉄矢演じる梅木は悪役側で描かれており、該当のシーンは序盤のものだとわかる。

この後の展開で梅木の真意が明らかになることだと思われるが、私自身が未見なのでそれ以上は分からない。

それでもひとつ言えることは、この動画をダシにして多くの人が「私たちは彼と全く違うものだ、と安心したい」と思っているということだ。

 

しかし、そんな「別の異形」と思いたいとしているにも関わらず、何故私たちは「彼ら」に惹かれるのか?

 

ここまで考えた後だとそれはもう簡単で、「彼ら」は私たちのifでしかないからだ。


誰もが持っているけども決して現してはならない、そんな「怪物」を解き放ってしまった彼らにシンパシーを感じているからこそ、私たちは彼らに魅了されてしまうのだろう。そしてその誘いはすぐ近くに、あるいはもう既に心の中にある。

 

“Anything you see in me is in you.” - 「お前が私に見るものは、全てお前の中にある」

 

このチャールズ・マンソンの言葉は、今も我々の中で恐ろしく、そして魅力的に繰り返されている。

 

 

17:30頃から見始めたんですけど、読める字の英文はちゃんと読もうとして回っていたら、後半部分はbio読んで流し〜になってしまった。

なのでそのつもりの方は2時間くらい確保しておいた方がいいと思います。文字をかなり崩してた手紙も読めそうという方ならもっと余裕を持った方が良いかと。

 

展示を見ている際は周囲が怖くなりますので、ぜひお一人でお越しください。

 

2019J1順位予想

金曜開幕全く慣れない。

まあ簡単に。

 

18.松本

なんとなく。前田大然だけはちゃんと活躍してほしいかなって。

 

17.磐田

去年優勝予想して盛大にコケやがった私怨も込めつつ。デジっちでは優勝争いだったけど。

そもそも怪我人地獄にならなければ一昨年みたいに伸びる可能性もあるけど、ナナミサンがその一昨年から伸びたかという問題である。

 

16.G大阪

皆さんけっこう上位予想されてますけど、東京で途中就任から好成績で終えた篠田さんがどうなったか、私のDNAには深く刻まれているのである。

ツネ様自身のレベルアップもあったかと思うが、U-23で通年任されてあの調子というのもあり、補強に説得力がないのもあり。僕はサンダサやくさたみが大活躍できるスペイン2部をそこまで信頼してないので、コンカに対しても言うほどか?という所感。

まあ、簡単な話、逆張りです。

 

15.鳥栖

カレーライス監督がどんなもんかに全て懸かってる。クエンカはそんなに期待できないかと。あと択生には降格してほしくない。

 

14.横浜

ウーゴも山中もボンバーもいなくなったんで降格もあり得るかなと思ったけど、ここまで残ってきたってことも考えてまあこの辺かなと。

 

13.大分

第2の湘南になり得る立ち位置かなーと期待している。だからせめて1年目は残って。

 

12.名古屋

大型補強したところで守備は変わらんのなって東京に大敗したところで悟った。その試合結果ツイートへのリプも「得点できてないのが心配…」みたいなのが多くて、「お〜すっかり染まってるねぇ〜」って感じでした。

 

11.札幌

ACLと都倉outでこんなもんかなあと。岩崎取り逃がしたおかげでナサンホが来たので感謝。

 

10.C大阪

柿谷vユン派で後者がごっそりいなくなるとかいう悪夢。にも関わらずロティーナが来たのでこの辺で手打ち。戸田解説員も絶賛されているので2年目に期待。

 

9.広島

また「ムービング」とか言い出してたので降格予想してやろうかと思ったが、まあでもこれ以上下に行くこともあんまり考えられないのでこの辺。120分戦った上でACL行くの、他チームにとって理想的すぎる展開なので流石だなあと。

 

8.仙台

主力の抜け方見ると降格予想も無理ないが、それでもユアスタで見せつけられた綺麗なサッカーは落ちてほしくないなあと思うので。

 

7.湘南

他と比べると単純に下がり目がほぼってか全然無い。なので相対的に上がった。梅崎が31で最年長とかいう衝撃

 

6.神戸

まあ、こんなもんっしょ。

長期計画だし、すぐに結果出たら面白くないです。

 

5.清水

いいサッカーしてるもん。けど優勝争いはさすがにって感じでこの辺。エウソンいいなあ。

 

4.東京

ジャエルがいようがいまいがこの辺であり、そして優勝争いには一切絡まない。そんな感じで。勝負は来年。魔のアウェイ連戦は知らん。

 

3.鹿島

鹿島から上は優勝争い。安西と鈴木と安部と三竿とその他諸々を早く海外にやってくれな。

 

2.浦和

補強してオリヴェイラの戦術も浸透してまあ優勝争いする。けど最後は届かないっていう、そういう感じになりそうです。

 

1.川崎

レベルが違いすぎ。揺るがん。

 

1.川崎

2.浦和

3.鹿島

4.東京

5.清水

6.神戸

7.湘南

8.仙台

9.広島

10.C大阪

11.札幌

12.名古屋

13.大分

14.横浜

15.鳥栖

16.G大阪

17.磐田

18.松本

この後ろになるほど文章どんどん薄くなっていくのなんなん。

まあ楽しみましょう。