たてただけ

三日坊主にすらなれない

UNCHAIN 9th Album 「from Zero to “F”」レビュー

あまりにも名盤すぎたので。

いてもたってもいられず、レビューまがいな事をやってみる。

 

ただ、本人たちの言っているような曲解説に関しては

ブログとか

インタビューを

見ていただいた方が早いので、今回はあくまでもファンとしてのレビューに努めたい。

 

01.Frecher

1曲目からトップライナー参加曲。デイビーはこの他にも2曲関わっている。

これまでの20年を振り返った上で、これからも進み続けるという力強い意志を感じた。だってサビ最初の歌詞が“Get it on the 21st”なんですよ、アツすぎでしょ。まさしく「Fresher」の名にふさわしい曲。イントロからのリフは人間じゃできないらしいので、ライブでは同期音だった。シュガーさんあたりちょちょっとやれそうな気もするけど。あと最後の谷さんのベースのシメね。最高にクール。

 

02.甘い晩餐

「緊張」に続き鬼束ちひろさんの作詞による曲。実は出来たのはこっちが先らしい。

まっさんの色気ある歌声に鬼束さんの洒落た歌詞で、そらもう「緊張」に続きファビュラスなわけであります。

この曲は、いわゆる「引き算の美学」の使い方が素晴らしい。まっさんの色気ポイントでしっかり音を減らして声に集中させる。

んでもって曲展開もまた秀逸で。A・Bメロで広げたと思ったら最初のサビに帰結する瞬間が気持ち良いったらありゃしない。ラスサビの転調も曲に合ってて素敵。

 

03.Back to Zero

デイビー2曲目。流行り廃りも、ギアはニュートラルに。

ディスコでかかる感じのダンサブルミュージック。Cメロからのラスサビ展開がとても好きなので是非フルを聴いてくれ。サビの掛け声はYOでもオーイでもなく「エーイ」なので注意。

 

04.Dangerous

デイビー3曲目。レゲエ調のスローテンポな曲で今までにないUNCHAINを見せる。

歌詞自体も結構気に入ってて、いくつもの困難が降り掛かろうとも、力強く生きていかなければならないという、ある種の使命感のようなものを歌っている。

タイトルがタイトルだけに暗い雰囲気だなーと思ってたら、MVではやっぱりどっかの地下室っぽい所で撮影してた。

 

05.Underground Love

今回のアルバム唯一の全編英語詞曲。おそらく世間の持つUNCHAINのイメージに最も近い曲ではないだろうか。

サビのキャッチーさは群を抜いている。1回目の試聴ですぐ虜になったので、多分皆さんもそうなるだろう。とにかく上の試聴ボタンを押してくれ。

 

06.Walkin’ Dead

「彼女がゾンビだった」というストーリーを基に展開される。この設定を把握してから聞くと一気にこの曲の世界観に引き込まれるのではないだろうか。最初のSEの「デン!デン!デン!デン!(迫真)」がダサいなーと思っていたが、場面転換の意味合いも込めたものなのだと勝手に理解した。架空の世界だからこそ大げさなSEを用いるというアイデア、いいと思う。あ、あとフルはちゃんと最後まで聴くように。

 

07.Sunday Morning

もう一人のトップライナーのコートニーが参加したアコースティックトラック。日曜の朝だけでなく昼にも似合いそう。僕も月曜まで寝過ごしたい。

 

08.Flowered

このアルバムの中でUNCHAINにとって一番の”Fresh”となった曲。

ドラムの吉田さんが10年ぶりに作詞をしただけでなく、非常にポップに振り切っている。横文字のない純粋な日本語詞なのがいい。「水樹奈々のアルバムに必ず1曲は入ってる感じのやつ」と言って理解してくれる人はどれくらいいるだろうか。

Cメロの感じとか本当アニソンとかにありそうで、改めて彼らの多彩さを思い知らされる一曲。

 

09.Tomorrow

FloweredからBPMを落とした落ち着ける曲。相変わらずギター歪ませまくってますね。サビのコーラスが気持ちいいです。

Fresherと同じく、この曲も彼ら自身を歌ってる気がする。シュガーさん作詞でまた違う側面から綴られているような感じ。

 

10.What You Want

ロッジとかそういったところでみんなで楽しそうに歌ってる情景が浮かぶゴキゲンナンバー。NaNaNa...がまた良いよね、本当にノリやすくて楽しい曲です。

 

11.So Good, So Good

谷ワールド炸裂

宇宙をテーマにした世界観は、あの稀代の大名曲「テレスコープ・トリッパーを彷彿とさせる。

自らの手で作り上げたベース「ブラック・スター」の名も織り交ぜられるなど、谷さんらしい遊び心溢れるリリックをご堪能あれ。

 

12.You & I

現在、これから、そして過去のファンに向けられた曲だと思います。

「いつか心が離れたとしても、その奥底にUNCHAINの音楽が残っていればいいな、それが支えになればいいな」。そういったメッセージをすべてのファンに送る、21年目の彼らの感謝の曲。

曲自体のこととしては、2番サビの転調がとても素敵だなと。そこからの締め方も美しい。

 

総括

 20年の経験を新たな形にして解き放った渾身の一枚。昨年の「with time」の系譜で横ノリを基調にしてはいるんですけど、音楽的ジャンルが本当に様々で、レゲエ調もあればアコースティック、果てはアニソンみたいな曲まで。繰り返しになるが、本当に彼らの多彩さを実感。そういう意味でも彼らの言うニュートラ」を実現させているなと。それだけに、今回のアルバムは色々な人に聴いてもらえるような納得の出来になっていると思います。

ということで、UNCHAIN21年目のデビューアルバム、どうぞよろしくお願いします。

以上、いちファンの感想でした。

from Zero to “F”

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