私的ランキング2017 映画編
久しぶりに。
今年は映画ばっかり見ていて他のことにはなかなか手がつかなかった。バランスがとれる多趣味の人に憧れる日々。
20位から。
20.アウトレイジ 最終章
引き際の美学というものをしっかりと理解しているのがよく伝わってくるような内容になっていて、非常に熱い気持ちになりつつも寂しさも感じられるような絶妙なバランスに立った作品だったように思います。
19.ワンダーウーマン
今年は「ジャスティス・リーグ」も公開されましたが、やはりこれ。美しさと強さを兼ね備えた最強のヒーローの誕生。彼女だけでなく実質「ヒロイン」のスティーブも良かった、最後に告げるあの言葉は名言中の名言。これからDCEUを追いたいという方には、ワンダーウーマン →MoS→BvS→JLの順で見ることをおすすめしたいなと。
18.Fate/stay night -Heaven’s Feel- 第1章
戦闘シーンの激しい動きと桜はじめキャラの美しさ、「動と静」ともに非常にクオリティが高くて、このレベルに到達しているアニメはしばらくないだろうなあと思いました。でも来年第2章やるんですって…!?
17.メッセージ
ガッツリSFかと思いきや、それを中心とした人々のドラマ。この意外性と伏線の美しさ、画の美しさはさすがヴィルヌーヴ。
16.ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦
前半はナチ統制下の緊張などはあったもののちょい退屈。だが作戦決行から一気に引き込まれる。教会での戦闘はあまりにも「恐ろしい」反面、その時に見えるキリアンはじめレジスタンスの生き様はあまりにも「美しい」。
15.夜明け告げるルーのうた
アニメだと前述のFate以上にストーリーに共感を感じたのがこの作品。青春キマってんなあ〜!伊藤静さん出演補正も効いてないといえば嘘になるけど。
14.ウィッチ
疑心暗鬼に囚われた一家をジワジワとしかし大胆に蝕む魔の手が本当に恐ろしい。ケイレブくんは圧巻としか言いようがない。そしてアニャ・テイラー=ジョイたんは尊い。
13.ハクソー・リッジ
沖縄戦の英雄のおはなし。出血や欠損に容赦がないのは、今のアメコミのスーパーヒーローブームへのアンチテーゼのようにも思える。しかしだからこそ、主人公の勇敢さが引き立つ。
12.マグニフィセント・セブン
アツい、キャラ格好いい、カップリング尊い、ヘイリー・ベネットがエロい。
もうとにかくテキサスの風感じまくりな一作。
11.ザ・コンサルタント
「会計士が凄腕スナイパー」という設定だけ見たらただのジャンルもの映画なんですが、実はずっと優しい作品。主人公の抱えているものの葛藤と苦しみ、そこから見出す光。自分にとってとても尊いと思える作品だったのでベスト10に入れたかった…ベンアフはさっさとけじめをつけて続編を作ってください。
10.セールスマン
ある事件に直面した夫婦の悲劇。妻の気持ちを汲むことが出来ず暴走していく夫の切なさはもう気の毒としか言えないし、結末はあまりにも意地が悪くて本当に辛い。そしてエンドロール前のとてもきまずそうな夫婦と、そこに乗る不協和音ギリギリの音楽がいとも簡単に心を蝕む。
9.ドリーム
マーキュリー計画やNASAをめぐる黒人女性たちの活躍。ストーリー、音楽、メッセージと欠点が全くないといってもいい映画で、「学校で見せるべきだ」という評価も頷ける。ただある意味どの評価点も90点といった感じで、突き抜けるもの、尖っているところはあまり無かったかなと。
ということで、ここから上は何らかの95点ないしは100点なところがあるものです。
8.KUBO/クボ 2本の弦の秘密
ストップモーションアニメとしてのクオリティだけでなく、ストーリーも秀逸。エンドロールの骸骨のメイキングではこの作品のクオリティの高さを実感する。
そしてなによりこの物語の舞台が日本であること。監督が「日本へのラブレター」と言う通り、リスペクトが込められたことがよくわかる。日本でないとこの結末にはならなかっただろうと思う。
7.パーティで女の子に話しかけるには
出会った女の子が宇宙人だった!しかもその子の周りのやつがめちゃくいゃヤバそうな奴らだった!とにかくキマりまくりな爆笑世界観と融合するのが愛すべきパンク馬鹿達ときたもんだからもう最高にカオス。そしてエル・ファニングがいるお陰で最高の化学反応が起きるわけです。それでいて最後はちゃんとホロリとさせるんだからニクい。
6.皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
「ボンクラのオッサンが超能力を持ったら?」というヒーローオリジン。そう僕の大好物のヒーローオリジンなんですよ。不器用なオッサンにヒーローの大切さを説く活発なヒロインという要素がまずズルい。暴力描写も妥協がない。んでもってローマダービーも出てくるよ。そりゃ面白いに決まってるわなあ。
5.ローガン
前述の鋼鉄ジーグがオリジンである反面、こちらはヒーローの最後を描く。ボロボロになりながらも未来への希望を繋ごうとするローガンの姿、それを受け止めて勇敢に戦うローラの姿、そしてその思いが交錯する最後のシーン。エンドロールの「The Man Comes Around」は本当に素晴らしい余韻を残してくれた。
4.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.2
宇宙一のボンクラ軍団が返ってキターーーー!!!!いやもう今回も最高にバカで最高にアツかった。そこに加えて今回は泣かせに来やがったからもうズルすぎるぜ。個人的には前作より好きです。あとここだけの話、マンティス静さんに似てません?ドラックスさんブス扱いすんのやめてくれません?
3.ダンケルク
どんな作品作っても許されるレベルにある監督というのはなかなかいないが、その中で一番若いのがノーランなのは間違いないと思う。
台詞はごく僅か、全てが映像の中で表現される。ノーランお得意のバラバラな3つの時間軸が重なる瞬間。最後まで緊迫感を持続させる時計の秒針の音。
でもってとにかくトムハが格好良かったですね…トムハのお陰で全て締まりましたよこの映画は。まさしく歴史に残る映画だと思います。
ただ、問題は果たしてこれを「映画」と呼んでいいのか、ということ。少なくともImaxでないと味わえない大迫力の映像は、「劇場で映画を観る意味」を再び提示してくれた。しかし、いち映像として小さなTVの画面でも楽しめるものなのか?それもまた映画ではないのか?という意見とは真っ向から対立するものであることは間違いないわけで。傑作なのは明らかだが、その点においてはこの映画は「致命的な欠点」を持っていると思う。
2.人生はシネマティック!
映画をめぐる人々の物語。「ダンケルク撤退戦」をテーマに映画を作る話を映画にしているという意味で、ある意味前述の「ダンケルク」を客観視することが出来る作品なのかなと。
もちろんそれだけでなく、彼女達に立ちはだかるいくつもの試練と、作り手だけでなく観客の「映画あるある」もいくつも込められていて、「映画が好きで良かった」と心から思わせてくれる快作でした。
1.ベイビー・ドライバー
断トツです。
全てが好きです。ベルボトムが流れ出した瞬間から”Was He Slow?”が切れる瞬間まで。3人がトランクを開けた瞬間、ベイビーがノリ始めた瞬間、アクセルをかけた瞬間…キリないな。本当に最初から最後までエドガー・ライトの車が止まらない。カーアクションだけでなく、ストーリーも濃厚なんで、想像していたよりずっと入り込める。そしてとにかく最後のあのシーンですよ、号泣です。あのシーン思い出す度にすぐ涙目になる体質になってしまいました。
老いぼれになってもこの作品を心の片隅で愛していきたい、心からそう思える作品でした。
①ベイビー・ドライバー
②人生はシネマティック!
③ダンケルク
④ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.2
⑤ローガン
⑥皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
⑦パーティで女の子に話しかけるには
⑧KUBO/クボ 二本の弦の秘密
⑨ドリーム
⑩セールスマン
11 ザ・コンサルタント
12 マグニフィセント・セブン
13 ハクソー・リッジ
14 ウィッチ
15 夜明け告げるルーのうた
16 ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦
17 メッセージ
18 Fate/stay night Heaven's Feel 第1章
19 ワンダーウーマン
20 アウトレイジ 最終章
来年はもっとバランスよく趣味を摂取したい。せめて静さん出てる作品だけでもアニメ見るようにしたい。